ベジクル野菜情報(2025/10/18)|10月の相…

2025.10.18

野菜通信

ベジクル野菜情報(2025/10/18)|10月の相場動向と業務用食材仕入れガイド

市場の空気は「じわっと高め」
 ——秋の入り口、産地リレーがつまずき気味

こんにちは、ベジクルです。
今週の大田市場は、産地の切り替えリレーが少しうまくいっていないようで、入荷量が思ったほど増えてこない状況が続いています。

気温の上下が大きく、各産地の出荷タイミングがずれてしまっているため、全体的に「品薄ぎみ」。その結果、野菜価格は下がらず、やや強めの相場が続いています。

現場からは「探しても良品が見つかりにくい」という声も多く、今は“安く仕入れる”よりも“良いものを確保する”ほうが重要な時期。
一方で、来週以降はキャベツ・大根など主要産地が切り替えの予定です。これがうまく立ち上がれば、少しずつ価格も落ち着いていく見通しです。

秋の始まりは、仕入れも気候も不安定。
それでも、確実に季節は進んでいます。来週にはもう少し明るい話題をお届けできそうです。

今週の相場動向|鍋シーズン目前、野菜は“強気→やや落ち着き”の流れへ

今週の大田市場は、ようやく秋の野菜が本格的に動き始めた印象です。
にんじんやブロッコリーなど一部で値上がりは見られましたが、全体としては「はくさい」「だいこん」「レタス」などの入荷増で値下がりが目立つ週となりました。

ここ数週間、気温が乱高下していた影響で産地リレーが遅れ気味でしたが、茨城県産レタスがしっかり立ち上がったことで市場も少し落ち着きを取り戻しています。

📈 値上がり傾向の野菜

 ・にんじん:+13%(M・Sサイズが少なく、やや小ぶり傾向)
 ・ブロッコリー:+9%(北海道産が中心、終盤に向けて強含み)
 ・じゃがいも:+3%(メークイン系が品薄)

特ににんじんは“ちょうどいいサイズ”が少ないため、加工やカットで歩留まりを確保する工夫が必要な時期です。

📉 値下がり傾向の野菜

 ・はくさい:−24%(出荷ピークへ)
 ・だいこん:−17%(長野・群馬産中心に潤沢)
 ・レタス:−17%(茨城産シェア60%超)
 ・ナス:−13%
 ・トマト:−8%
 ・きゅうり:−8%
 ・白ネギ:−6%

ようやく「鍋野菜」が揃い始めました。
特にレタスは昨年の半値近い水準(平年比79%)と落ち着きを見せており、今が仕入れどき。
一方で、トマト・きゅうりは夏の高値反動で下げ基調
になっていますが、品質にバラつきがあるので要チェックです。

💡 ひとことポイント

 ・今週は“安い野菜が増えた”というより、“ようやく普通に戻りつつある”週。
 ・鍋シーズン入りのタイミングで、白菜・大根・長ねぎの品質が安定してくる。
 ・果菜(トマト・きゅうり)は一服ムード、温野菜・煮込み向け食材が狙い目

🥬 来週の見通し

来週は全国的にぐっと気温が下がりそうです。
最高気温25℃を下回る日も多く、秋野菜が一気に出そろう見込み。
長野・群馬の高冷地ではレタスやブロッコリーが漸減し、九州〜西日本の冬野菜産地にバトンタッチが進みます。

“鍋需要”が立ち上がるタイミングで、白菜・大根・ねぎ系の引き合いが一気に強まると予想されます。
サラダ向けはやや一服、温野菜・煮込み提案が喜ばれる季節です。

トマト🍅——高値続き、まさに“夏バテの余韻”

今週もトマトの相場は高止まりのままです。
大田市場では、1箱あたり4,000円前後という水準で推移しており、仕入れにはなかなか勇気がいる価格帯になっています。

原因は、今年の夏の異常な暑さ。
気温が高すぎると、花が咲いても実を結ばずに落ちてしまう「花落ち」という現象が起きます。
人間でいえば“熱中症”のようなもので、トマトも少し息切れ気味。

本来なら、10月下旬に熊本県産のトマトへとバトンタッチするはずですが、
今年は夏の豪雨による被害で出荷量が減っており、
切り替えがスムーズに進む見通しは立っていません。

そのため、少なくとも10月いっぱいは高値圏が続く可能性が高いです。
飲食店の皆さまには、今月中はなるべくトマトの使用量を抑え、
代替のメニュー提案(パプリカ・ズッキーニ・彩り野菜など)をおすすめします。

「トマトが高い=悪い」ではなく、
“夏を乗り切った証”として品質はしっかりしています。
味の濃いものを選べば、メニューに深みを出すチャンスにもなります。

今週の旬野菜をご紹介|秋の食卓を彩る、旬の仕入れ情報🥦

朝晩の空気がひんやりしてきて、そろそろ“鍋メニュー”が恋しい季節ですね。
今週も、ベジクルでは秋の味覚を中心に、見た目も味も楽しめる旬野菜をご提案。

飲食店の皆さまからも「季節感のある野菜でメニューを華やかにしたい」というお声を多くいただきます。
そんな時にぴったりなのが、ベジクルのカラフル野菜。
仕入れの手間を減らしつつ、彩り・トレンド・価格のバランスを取った“プロ仕様の内容”です。

🍽 今回のラインナップはこちら:
・バターナッツ南瓜:ポタージュやデリメニューで人気。自然な甘みと滑らかな舌触りが魅力。
・紅しぐれ大根:切ると中までほんのり紫色。サラダや浅漬け、ピクルスに使うと抜群の映え感。
・ケール:栄養価が高く、スムージーやグリーンサラダにも。苦味が少ない品種を厳選。
・カラフルミニトマト:甘み・酸味のバランスが良く、料理のトッピングに重宝。
・黃ズッキーニ:グリル料理やラタトゥイユのアクセントに。
・黄人参:キャロットラペや付け合わせに。彩りを添える万能食材。

どれも“メニューの主役”ではなくても、お皿の印象をガラッと変える名脇役たちです。
写真映えするメニューを作りたい方にもおすすめです✨

食用菊・もって菊|和食を引き立てる秋のアクセント🌼

市場の秋の風物詩ともいえるのが「食用菊」。
黄色、紫(もって菊)どちらも今がまさに旬です。

花びらをさっと散らすだけで、煮びたしやお浸し、酢の物がぐっと上品な仕上がりに。
コスパも良く、和食店だけでなくカフェ業態でも人気上昇中です。
最近は「季節のサラダ」に少しだけ散らして“秋の彩り”を演出するお店も増えています。

さつま芋「シルクスイート」|スイーツ系にも大人気🍠

秋の定番、さつま芋の中でも人気上位を誇るのが「シルクスイート」。
じっくり火を通すことでねっとりとした食感と上品な甘みが生まれます。

ホクホク系の「ベニアズマ」と比べて舌触りがなめらかなので、
スイートポテトやプリン、大学芋などのスイーツメニューにもぴったり。
もちろん、天ぷらや焼き芋にもおすすめです。

ベジクルでは通年取り扱いしていますが、今がまさに“旬の味”。
皮の色艶や甘みのノリも良く、デザートメニューで季節感を出すには最適な時期です。

霜降りひらたけ|旨味がぎゅっと詰まった特売きのこ🍄

ホクトさんのブランドきのこ「霜降りひらたけ」が、今週は特売中!
見た目は普通のヒラタケに似ていますが、香りと食感が格段に違います。

傘の厚みがあり、ぷりっと弾力のある食感が特徴。
炒め物・煮込み料理・パスタ・鍋など、どんな料理にも合わせやすく、
旨味成分が多く、だしの出方も抜群です。

野菜が高騰する中で、“味とコスパの両立ができるきのこ”として人気が高まっています。
ぜひ今週の仕入れ候補に加えてみてください!

 

《予告編》下仁田ねぎ、まもなく本格出荷スタート!

下仁田葱

冬の人気野菜「下仁田ねぎ」の出荷が始まりました。
立ち上がりはまだ細めですが、寒さが増すごとに太く・甘く・とろける食感に。

「大名焼き」に代表されるように、焼くだけで香ばしさと旨味が引き立つ逸品。
鍋や汁物に使う方も多いですが、香りを活かすなら天ぷらやグリル調理がおすすめです。
寒くなるほど美味しくなる下仁田ねぎ、これからの季節の主役です。

そろそろ“鍋の季節”がはじまります🥬

気温がぐっと下がり始め、いよいよ鍋メニューが本格シーズンへ。
白菜や大根は冷え込みとともに甘みを増し、長ねぎも柔らかくとろけるような食感に変化します。

この先の相場は、産地の切り替えも進み安定の見込み。
「仕込みやすく、見栄えのする冬野菜」を使って、お店の“季節メニュー”を仕立てるベストタイミングです。

来週も、ベジクルから旬の市場情報とおすすめ野菜をお届けします!
寒い日こそ、美味しい野菜でお客様を温めていきましょう🍲

編集後記|冬野菜が“おいしくなる瞬間”を見逃さないで❄️

昨年の秋は、記録的な高値が続き「もう野菜が高すぎて泣きそう…」という声が多く聞かれました。
しかし今年は、同じ時期と比べると全体的にやや落ち着いた相場で推移しています。

とはいえ、油断は禁物。
特にトマトや果菜類(なす・きゅうり・ピーマン)は、まだ高値圏にあります。
これらは日照時間や気温の影響を強く受ける夏野菜グループなので、
秋の寒暖差が激しい時期はどうしても生育が不安定になりがちです。

市場の目安として覚えておきたいのが、
👉 「最高気温15℃を下回るタイミング」
ここを境に野菜の生育スピードが一気に鈍り、冬の値上がり期に入ります。
つまり、今が“冬前の買い時”というわけです。

一方で、白菜や大根、ねぎといった冬野菜はここからが本番。
寒さにさらされることで糖度が上がり、どんどん甘くなっていきます。
この自然の“甘み変化”こそ、料理人の腕が生きるシーズンです。

実際、先日訪れた契約産地の人参畑でも「今年は少し遅れ気味だけど、出来は悪くない」との声が。


現場では朝霜が降りるたびに「これでまた甘くなる」と笑顔で話されていました。
野菜の世界では、厳しい寒さも立派な“調味料”なんですね。

私たちベジクルも、そんな生産者の想いと共に、
“ちょうど良いタイミング”で“良い品質”をお届けする八百屋でありたいと思っています。
季節の移ろいとともに、仕入れの工夫やメニューの提案を楽しんでいきましょう。