【2026.4月最新】今月の野菜相場についての見通し

2026.04.01

コラム

【2026.4月最新】今月の野菜相場についての見通し

4月の相場展望|“春野菜シーズン”の立ち上がり 🌱

4月に入って、ようやく「春らしい仕入れ」が安定してきたな、という印象です🌸

3月は寒暖差や降雨の影響で入荷に波がありましたが、全体としては生育環境が良く、4月は“しっかり出てくる月”に入りました。

野菜は大きく崩れる要素が少なく、全体的に潤沢〜やや余裕ありの流れ。

特に大根やキャベツなどのベース商材は安定しており、仕入れとしては安心感があります。

一方で、

・人参は干ばつ影響で細物寄り

・ねぎや一部果菜はタイミングでブレあり

と、「全部が完璧に揃う」というよりは、局所的なクセは残る月です。

果実に関しては、いちごがダラダラ出荷に入りつつ、メロン・すいかが徐々に存在感を上げてくる流れ🍓

春から初夏への切り替わりがはっきり見えてきました。

👉まとめると

「野菜は安定、果物はリレー開始」

この認識でOKな月です。

品目別の詳細は編集後記に記載あります。

 

野菜相場の基本と現場でのリアル|なぜ価格は変わるのか?

相場は「モガキ」と「ナヤミ」でできている

野菜の相場は、基本的には需要と供給のバランスで決まります。

現場では昔から、それをとてもわかりやすい言葉でこう表現します。

・需要が供給を上回ると → 高値=モガキ
・供給が需要を上回ると → 安値=ナヤミ

「モガキ」とは、野菜をかき集めるのに必死で“もがいている”状態。
「ナヤミ」は、野菜が余りすぎて売る側が“悩んでいる”状態。

市場ではこれがそのまま価格に表れます。

高値になる主な理由(=モガキの背景)

相場が急騰する時、多くは「供給の減少」が原因です。
代表的な例としては以下のようなパターンがあります。

・産地が高温障害や寒波で収穫量が激減した
・台風・大雨の影響で収穫や出荷、輸送が止まった
・切り替え期(端境)で、旧産地が終わり新産地が間に合っていない
・季節要因で一気に需要が高まった(例:鍋の季節に白菜が動く)
・トレンド商品化して急に売れた(例:バナナダイエットブーム)
・国際的な仕入れ競争で品薄になった(円安の影響なども含む)

特に厄介なのが「複数の要因が重なったケース」。
例えば、“寒波+端境期+鍋需要”のような年は、モガキの相場が1〜2ヶ月続くこともあります。

実例|モガキの記憶に残る3品目

私の記憶で特に印象に残っているのは以下の3つ。

グリーンリーフ:1箱12,000円(1個800円)まで高騰したことも
 → サンドイッチ需要(コンビニ)で「切らせられない」野菜
 → サニーレタスより生産量が少なく、端境期にモガキが起きやすい

パセリ:200gで2,000円
 → 普段脇役の野菜でも、供給が止まれば高騰します

パクチー:1束800円
 → 端境期×雨=短期間でも市場が荒れやすい野菜

このあたりはすべて、8月盆明け〜9月中旬頃の端境期に起きやすいのが共通点です。

 

供給過多の“ナヤミ”は、見た目以上に深刻なことも

一方、相場が崩れるときは「品物が多すぎる」「買い手がつかない」といった状態です。

朝の市場では、競売がつかずに「見送られる」「安値でたたかれる」野菜が毎日のように発生します。
特に非JA系の流通品や、過剰作付け品は値崩れが激しくなる傾向があります。

そして、品物が余っている=いい状態というわけでもなく、
場合によっては市場を2〜3ヶ所転送された「余り物」が流れてくることもあり、
仕入れ側にとっては「安いけど、触りたくない」商品になってしまうことも。

価格に現れない“空気”を読む方法

野菜の価格は表に出る「数字」だけでなく、市場の“空気”にこそ本質が現れることがあります。
卸売市場で長く見ていると、価格表には出てこない“兆候”が、実はあちこちに散らばっています。

たとえば――

競り人(セリ人)の態度が冷たいときは、だいたい品薄です。

 余裕がなく、会話すらピリつくような空気になる。セリがすごく早く終わる日も怪しい。
市場周辺で夜間に渋滞が起きているときは品薄なことが多い。
中卸の人たちが早朝から殺気立っている時は、まず間違いなく相場が動いていると見て良いです。

…何よりも市場に一歩入るだけで、商品が多いか少ないかはわかります。

数字より先に変わる“市場の振る舞い”に気づけるようになると、
相場の波に「先手」を打てるようになります。

相場の変動を読む年間カレンダー|8月〜10月が要注意

相場が荒れるタイミングには毎年ある程度の“型”があります
中でも要注意なのが、8月の盆明け〜10月いっぱいにかけての期間です。

この時期は、以下の理由が重なりやすくなります。

・夏の高温障害で作物の生育が一気に鈍る
・旧産地(北海道・東北・長野)が終わり、新産地(関東近郊)がまだ育っていない
・秋雨前線や残暑で、収穫・輸送・保管のコンディションが悪くなる
・9月は祝日も多く、出荷や物流が偏る

ここ数年は、秋が短くなったことが影響して、野菜の端境が10月・11月まで続くケースも増えています。
2024年には、野菜が11月中旬まで高値で推移するという異例の事態もありました。
2026年の秋は高くなるのではないかと見ております。

昔の「9月を乗り切れば落ち着く」という常識は、いまは通用しません。
 → 2026年も、8月末〜10月にかけての仕入れは“慎重すぎるくらい”でちょうどいいと考えています。

2026年、これからの仕入れで気をつけたいこと

ここまで、相場の構造やパターンについてご紹介してきましたが、
2026年の青果業界において、特に注意すべきポイントがいくつか見えています。

●1. 天候の読みづらさが限界レベルに来ている
 → 梅雨入りも「いつか」わからない、雨も「降るか降らないか」予測できない
 → 今年はすでに春先から産地によって育成スピードがバラバラでした

●2. 暑さが品質に直結しやすい夏野菜は“計画仕入れ”が肝
 → 水菜やクレソン、パクチーのような“繊細な野菜”は、突発高騰リスクに備える必要あり
 →夏の後半のレタスやパセリはほぼ確実に高値になる見通し
 → 詳しくはこちら:【野菜が高くなる理由】

●3. グローバル事情による輸入品の不安定化
 → アボカドは5〜6月で貯蔵物が終わり、新物(オイル分が少なくクレーム出やすい)に切替中
 → グレープフルーツはイスラエル産の減少により、ホワイト系がほぼ姿を消し、全体価格も高止まり

●4. 品目によっては「契約型仕入れ」で相場リスクを回避
 → ベジクルでは、サニーレタスやグリーンリーフなど“価格転嫁しづらい定番品”は、あらかじめ契約・固定価格化で安定運用
 → 詳しくはこちら:【契約仕入れのご案内】

●5. ラクシーレを使って仕入れ全体をコストダウンも
 → ラクシーレは業務用食材のマッチングプラットフォームです。肉や魚、消耗品など飲食店様のコンシェルジュがご提案いたします。
 → 詳しくはこちら:【ラクシーレでお肉のご案内】
 → 詳しくはこちら:【ラクシーレについてのご紹介

まとめ|「価格が動くのは仕方ない。でも、振り回されるかどうかは自分次第」

野菜の相場は、毎日の天気や、季節の移り変わり、そして人の動きによって、驚くほど簡単に変わってしまいます。
それはもう、まるで“生き物”のよう。

でも、だからこそ――
価格に一喜一憂するだけでなく、「波の傾向をつかんで、準備する」ことができれば、現場の安定感は大きく変わってきます。

ベジクルでは、
・産地との契約で主力野菜の価格を安定化
・価格表に出ない“空気”や“兆候”を毎日モニタリング
・FAXでもスマホでも対応できる柔軟な発注環境
を通じて、仕入れ担当の皆さまが相場に振り回されずに判断できる環境づくりを目指しています。

相場に強い仕入れを、今から始めませんか?

「今週どの野菜が買い時か教えて」
「急にパセリが高いんだけど、代替ない?」
「そろそろ固定価格で契約したいな…」

そんなご相談、すべて大歓迎です。


さらに「契約仕入れでリスクを減らしたい」という方は、
こちらもどうぞ ▶ 【契約仕入れについての詳細はこちら

 

編集後記:品目別の詳細トレンド 📝

※市場動向を少し専門的に整理


■ ベース野菜(だいこん・キャベツ・はくさい)

だいこん

千葉産中心で生育良好、安定供給フェーズに入っています
L〜2L中心で歩留まりもよく、業務用として非常に使いやすい状態です。

ただし
・神奈川産の減少
により、月後半はやや締まる可能性あり。

👉今月の原価安定の主軸

キャベツ

全体として供給は安定していますが
・神奈川産の端境により中旬に軽い波あり

👉「基本安いが一瞬締まる」タイプ

はくさい

秋冬終了+春物立ち上がりの端境期
・中旬前後で一時的に入荷減
→その後回復

👉短期の波だけ注意

■ 葉物野菜(レタス・ほうれん草)

レタス

出回りは回復傾向ですが

👉小玉傾向で歩留まり悪化

・芯が大きい
・可食部少ない

👉価格より“使える量”で判断が必要

ほうれん草

供給は平年並みで安定
ただし
・葉傷み
・軸伸び

👉品質差が出やすい時期

■ 根菜(にんじん・じゃがいも・玉ねぎ)

にんじん

干ばつ影響で
👉細物(MS中心)継続

・歩留まり低下
・Lサイズ不足

👉用途別使い分けが前提

じゃがいも

北海道終盤+九州小玉で
👉規格不安定+高値継続
👉「安くなる期待はしない」

玉ねぎ

出回りは回復も
👉引き合い強く高値維持
👉輸入併用が現実的

■ 果菜(トマト・きゅうり・なす)

トマト

小玉中心だが
👉4月後半から回復
👉春メニューの切替タイミング

きゅうり

関東産スタートで
👉供給安定フェーズへ

なす

生育は順調だが
👉入荷の波で価格ブレあり

■ フルーツ(いちご・メロン)

いちご
ピークなしの
👉ダラダラ出荷+品質重視

メロン・すいか

👉ここから主役🍈
安定供給で提案しやすいタイミング

■ 仕入れポイントまとめ 💡

✔ 大根・キャベツで原価安定
✔ 人参は歩留まり前提
✔ 玉ねぎ・じゃがいもは高値前提
✔ トマト・きゅうりで春メニュー強化
✔ メロン・いちごで単価アップ

■ プロ視点

今年は
👉供給差が大きく、相場が動きやすい年
👉“週単位での仕入れ判断”が重要

今月の仕入れアドバイス(飲食店向け)

にんじんは“メニュー別に国産と輸入を使い分けるのが正攻法
 - 生食や付け合わせ:国産
 - 加熱・煮込み・カレー・惣菜:輸入

・玉ねぎは“輸入前提”で動くべし
 - 外観やサイズにこだわる業態は早めに発注相談を
 - 加熱用途なら、むしろ輸入の方が安定して使えるという声も多数

価格変動が激しい品目なので、LINEでの市況チェックを推奨
 → ベジクルでは毎週の価格レポートを配信中です

ベジクル公式LINEはこちら▶公式LINE