プロが選ぶ!今週の仕入れ戦略|果菜の端境期と夏野菜の…
2025.07.08
野菜通信
プロが選ぶ!今週の仕入れ戦略|果菜の端境期と夏野菜のねらい目まとめ
毎度ありがとうございます。ベジクルです。
7月に入り、全国的に気温が急上昇。
平年よりも高い気温が続く中、産地では品質のばらつきや出荷量の乱れといった
“夏ならではの仕入れリスク”が見え始めています。
とはいえ、市場全体ではまだ“潤沢”な印象を受ける方も多いかもしれません。
ですが、その裏側では品薄の芽や品質劣化の兆しが確実に広がっているというのが現場の実感です。
今週は特に「仕入れ時の見極め」と「夏野菜の上手な活用」が鍵になります。

ベジクルでは、産地のセレクトと検品体制を強化して
「いい仕事」ができるように最善を尽くします。
🧾 今週の市況まとめ|端境期の果菜に要注意、連休前後の入荷も不安定
今週は、梅雨明け前にもかかわらず猛暑日が続いており、果菜類を中心に端境期の影響が色濃く出始めています。特に、トマトやきゅうりといった主力品目の入荷量が減少しており、品質面でも注意が必要です。
とくに驚いたのは、「色が回っていない青いトマト」が混じって入荷しているケースもあったこと。これは、産地側が完熟を待たずに前倒しで収穫している証拠であり、後続産地の立ち上がりが遅れている影響が出てきていると見られます。
また、箱を開けた瞬間に「傷みのある商品が散見される」ケースも増えてきました。平地産の野菜に高温障害の兆候があり、現場では産地の切り替え対応を急ピッチで進めているところです。
また、涼しい気候を好む冬野菜については高めの価格帯での推移が目立ちます。
・にんじん
・大根
・長ねぎ
・ほうれん草
・春菊
安くなった野菜も、安定調達とは限らない
価格だけを見れば、先週から引き続き相場は全体的にやや軟調です。
ただし、「安い=買い時」とは限らないのがこの時期の難しさ。ベジクルでは、短期的な価格変動に左右されず、契約産地を中心とした安定調達を重視しています。
いま目先の価格に飛びついて産地を切ると、8月後半〜9月にかけての本格的な高値期に仕入れが困難になる恐れも。長い目で見て、「支える仕入れ」が安定調達につながるという姿勢で、市場と向き合っています。
この先、8/20~9/20の期間が一年で最も野菜が高くなる時期になる傾向です。
海の日連休前後は、配送スケジュールにご注意を
7月15日(月)は海の日による三連休となります。
この時期は、入荷量が乱れやすく、納品遅延が発生しやすいタイミングでもあります。
市場の荷動きや交通状況の影響を受け、時間指定納品が困難になる可能性がありますので、あらかじめ余裕を持ったご発注とスケジュール調整にご協力いただけると幸いです。
🥕 野菜価格の傾向|“冬野菜”は高値、“果菜類”は要注意、“高冷地もの”が頼り
今週の相場の動きから、以下のような傾向が見られます。
値上がり傾向(=高値・不安定)
-
大根・人参・キャベツ・長ねぎ・ほうれん草
-
高温多湿に弱い冬野菜は、この時期に毎年価格が上がります。
-
今年も例外ではなく、高温障害による品質低下とあわせて値動きに注意が必要です。
-
入荷減少&品質注意
-
トマト・きゅうり・ピーマン・なす
-
産地切替期(端境期)にあたるため、後続の産地がまだ立ち上がっていない状況。
-
一部で青いトマトが混在するなど、通常より品質にばらつきあり。
-
安定供給に期待(=高冷地もの)
-
嬬恋・長野などの高冷地野菜
-
例:キャベツ、レタス、ズッキーニなど
-
高温下でも比較的安定しやすく、今後のメニュー組み立てにも安心材料。
-
🍆 今週のおすすめ野菜・果物|夏の“映えメニュー”にもぴったり!

・カラフルミニトマト
・赤オクラ
・アイスプラント
・ピュアホワイト
・スイスチャード
・紫大根
・青茄子
大田市場ではカラフルな果菜の入荷が増えてきています🌽
旨い夏野菜

夏が旬の茄子やピーマン。
今回は少しだけ変わり種をご紹介!
万願寺とうがらし

じっくり火を通すと甘みが増す、京野菜の定番とうがらし。
ピリ辛ではなく、まったく辛くないタイプなので安心。
すり身を詰めて揚げ物にしたり、焼き浸しで夏メニューに。
水茄子

大阪で昔から作られていた泉州水茄子。
米茄子のような「ずんぐり」した形の茄子です。
大きさは1個200g程度と手のひらサイズ。
生でも、加熱しても美味しいのが特徴です。
加熱した時にトロトロな食感になるので
非常におすすめです。
賀茂茄子

京野菜の賀茂茄子です。
こちらは果肉がしっかりしているので、
田楽や煮浸しにするのが美味しいです。
とうもろこし

ベジクル自慢のとうもろこし。
常に一番いい産地のNO.1品種を選定しています。
焼いても揚げても生でも美味しい。
モロコシご飯がおすすめの一品です。
(芯もお米と一緒に炊くのがポイントです)
フルーツは「桃」と「プラム」が旬
今が旬の桃(白鳳系)
ジューシーで香り豊かな白桃が今まさに旬。
デザートはもちろん、サラダや冷製前菜にも応用可能。
チーズや生ハムとの相性◎。冷やして提供を。
プラム(ソルダム)

独特な緑色の果皮と、鮮烈な赤い果肉が特徴のソルダム。
皮ごとでも、剥いても美味しく、酸味と甘みのバランスが絶妙です。
前菜のアクセントや、デザートのコンポート・ソルベにもおすすめ。
暑い時期の爽やかな酸味が欲しいときにぴったりです。
プラムは入荷時期が短いうえ、品種がコロコロ変わるので案内が難しいのが特徴です。
7月いっぱいでソルダムの入荷は終了の見通しになります。
今週の特売のご案内
ソルダム 580円(7月いっぱいで入荷終了)
天狗枝豆 480円
茗荷 160円
九条ねぎ 190円
もろこし 180円
ゴーヤ 170円
北海道の契約産地に視察!
今年は春〜初夏にかけて北海道でも降雨が少なく、干ばつ気味な状況が続いていました。
とくに人参やじゃがいもなどの根菜類は肥大が遅れているとの報告も。
今回、ベジクルのバイヤーが現地の契約農家さんを訪問し、実際の畑や育成状況をチェックしてきました。
「やっと雨が降った」という声が多く、これから生育が進んでくれそうな雰囲気。

📌 現地で感じたこと:
・人参は出荷のピークが少し遅れる可能性あり
・生産者さんは収量減を見越して慎重な管理を進行中
・土壌の水分不足でサイズにバラつきが出やすい
ベジクルでは、こうした現場の一次情報を元に、事前に価格や出荷スケジュールを調整しています。
お客様の仕入れリスクを減らすために、現地としっかり向き合っています!
コラム|「安定の陰にある、夏野菜の“夏バテ”」
今週の市場は一見すると「落ち着いている」という印象を持った方も多いかもしれません。
たしかに、じゃがいもや玉ねぎなど一部を除けば、指定野菜の市況は平年並み圏内。
しかし、実はその“平年並み”の裏では、野菜たちが夏バテしています。
📍例えば、トマトやナスといった果菜類。
猛暑が続く中で、花が咲いても実がつきにくくなっている現象が発生。
特にハウスでは日中の高温で葉がしおれ、夜間も温度が下がらないため、株自体が弱ってしまうケースがちらほら。
つまり、「安定しているように見える=まだ深刻な被害が表面化していない」だけかもしれません。
野菜の“夏バテ”は、8月中旬〜下旬にかけて一気に現れることが多いです。
「あれ?なんか最近、品質が落ちてきた?」と思ったら、それはこの“伏線回収”かもしれません。
暑い夏は人間も野菜も体力勝負。
市場の空気を肌で感じながら、仕入れの戦略を立てていきましょう!