お盆の野菜価格レポート(2025年8月)

2025.08.11

市場情報

お盆の野菜価格レポート(2025年8月)

毎度ありがとうございます。


今年の夏も、やっぱり天気に振り回されるシーズンがやってきました。
特にお盆前後は、野菜の入荷量や相場が大きく動くタイミング。
仕入れ担当のみなさんも「いつ、何を、どれくらい仕入れるか」で頭を悩ませているのではないでしょうか。

今年は高温や干ばつの影響が各産地で出ていて、特にナスやズッキーニなど夏野菜の高値が目立っています。
一方で、キャベツやレタスなど、一時的に潤沢に出回る品目もあり、品目ごとの差がかなり激しい状況です。

このブログでは、大田市場をはじめとする最新の市場情報をもとに、お盆前後の野菜・果物相場の見通しと、仕入れのポイントをまとめています。現場で役立つよう、できるだけ具体的にお伝えしますので、ぜひ今週の発注計画にお役立てください。

2025年 お盆期の野菜全体動向 🥬

お盆が近づくと、「いつも通りの仕入れ」が通用しない時期がやってきますよね。市場の空気感も少しピリッとして、仕入れ担当さんの表情からも「今年はどう動くかな…」という緊張感が伝わってきます。

今年は春先から続く高温や局地的な豪雨、そして雨不足という三重苦が産地を直撃。地域によっては、同じ品目でも全く違う出来映えになっているのが特徴です。

🍆果菜類(ナス・ズッキーニ・ピーマンなど)
 高温と少雨で花落ちや着果不良が増え、出荷量は平年より少なめ。相場は強めのまま推移しそうです。

🥬葉茎菜類(キャベツ・レタスなど)
 一時的に潤沢な出荷もありますが、玉サイズや品質にバラつきが出やすく、後半は供給がタイトになる可能性も。

🥕根菜類(にんじん・じゃがいも・大根など)
 お盆のタイミングで産地の収穫量が減るケースがあり、天候や台風次第では短期間で相場が跳ねることも。

今年は特に、お盆前に需要が集中して“早めの品薄”になる可能性が高めです。さらに連休明けは、生産者さんもひと休みするため収穫量が減り、一時的な高値になるリスクも。

飲食店や加工場では、この時期になると「まず確保する品」と「様子を見ながら動く品」を分けて発注するお店が増えてきます。相場の波を読んで、品目や産地をサッと切り替えられる準備が、2025年夏の仕入れを乗り切るカギになりそうです。

 

🌿 お盆前後の注目野菜と動き

お盆前後は、産地や天候の条件がちょっと変わるだけで、仕入れ価格がグッと動きやすい時期。今年は特に高温+干ばつの影響が各地でじわじわと出ています。ここからは、仕入れ担当の皆さんが押さえておきたい主要品目の状況をピックアップします。

ナス

関東や東北産が中心ですが、高温障害で花落ちが多発。入荷量が細っていて、特に盆前は引き合いが強い状況。盆明けも数量回復はゆっくりになりそうです。「揚げ浸し」「煮びたし」など定番メニューに使うお店は、早めの数量確保がおすすめです。

ズッキーニ

近県産は高温でダメージ大。品質が安定しているのは長野・岩手などの高冷地産ですが、それでも数量は限られています。今は1本あたりの単価がかなり高く、グリルやラタトゥイユ用で使うお店は、他の夏野菜との置き換え提案も視野に。

レタス・キャベツ

高原産地の収穫が進んで一時的に潤沢な時期も。ただ、品質が悪いものが多くく、使い切りにくい場面もあるかもしれません。お盆明けはやや落ち着く見通しですが「サニーレタス」「グリーンリーフ」の良品はやや品薄な状態が続く見通し。

白菜

干ばつで玉締まりが遅れている産地もあり、盆明け以降に価格上昇の可能性。鍋物シーズン前の仕込みや試作で使うお店は、今のうちに相場チェックを。

ブロッコリー

北海道・長野産がメインですが、収穫量はやや少なめ。しかも台風の進路次第で一気に相場が動く可能性あり。付け合わせや前菜での使用量が多いお店は、代替野菜のメニュー案を用意しておくと安心です。

大田市場のフルーツ相場

🍇 お盆前後の注目果物と動き

お盆時期の果物は、産地リレーと需要の波が重なり、相場が大きく動く季節です。特にギフト需要と帰省による需要が高まる一方で、産地によっては高温や雨の影響で品質・サイズにバラつきが出ています。ケーキやスイーツ用の製菓用フルーツを扱う店舗は、このタイミングでの仕入れ計画が売上と原価を左右します。

桃(もも)

福島や山形の主力産地は「川中島白桃」がピークに入りつつあり、糖度は高いものの日持ちは短め。ショートケーキやタルトに使う場合は、到着日から逆算して発注を。お盆中は価格がやや高止まりするため、コンポートやピューレ加工も選択肢に。

千葉・茨城の「幸水」が最盛期ですが、小玉傾向。パティスリーでは薄切りで飾るデコレーション用途に最適。ギフト需要が落ち着く盆明け以降は価格も少し落ち着く予想です。瑞々しさを活かしたジュレやゼリーにもおすすめ。

ぶどう

黒系(巨峰・ピオーネ)は甘みしっかり、露地シャインマスカットもスタート。特にシャインは粒の見栄えが良く、カットケーキやパフェの主役になります。高値傾向なので、粒だけの使用や他の果物とのミックスで原価をコントロール。

すいか

産地リレーの終盤に入り、大玉の価格はじわじわ上昇。夏祭りメニューやスイーツビュッフェに使うなら、今が仕入れのラストチャンスかも。カット売りやスムージーなど、ロスを減らす加工提案も有効です。

りんご

新物は「つがる」や「シナノリップ」など早生品種が出回り始め。酸味と甘みのバランスが良く、焼き菓子やアップルパイなど、製菓用フルーツとしても重宝します。暑い時期なので保存温度管理をしっかり。

果物は見た目や香りでお客様の購買意欲をぐっと引き上げます。特にケーキやスイーツ用フルーツは、色・形・食感の安定感が重要。この時期は、値動きだけでなく、納品日と販売タイミングをセットで考えるのがおすすめです✨

2025年の松茸入荷速報

これからは松茸の入荷シーズンです。
中国産の150gパックで1800円スタートです。

来週以降、追ってご案内させていただきます!

📦 お盆前後の仕入れポイント

お盆時期は、市場の開市スケジュールや産地の休みが重なり、「思った通りの量や品目が入らない」という場面が多くなります。今年のように天候の影響も重なると、例年以上に計画的な発注がカギになります。ここでは、この時期を乗り切るための3つのポイントを整理しました。

1. データを活用して発注精度を上げる

前年のお盆時期の発注量や売上データを参考にすると、今年の計画がぐっと立てやすくなります。
「昨年の発注量は多すぎたか」「あの品目は早めに売り切れたか」などを簡単にメモしておけば、翌年の改善に直結。ベジクルでは、お取引先向けに前年のお盆・年末年始・GWなど繁忙期の履歴データをご提供しており、数量の見極めや過剰発注防止に役立ちます。

2. 入荷が止まる品目を把握しておく

連休前後は、農家さんも出荷をお休みするケースがあり、品目によっては出荷自体がストップします。
例えば一部の葉物や短命野菜は、連休中の在庫が持たず、入荷が途切れることも。事前に市場やベジクルに確認し、代替品や加工品の選択肢を準備しておくと安心です。

3. 当日必要になった分は追加で発注

お盆期間中は、予想外の来客増や天候変化で、急に必要量が増えることもあります。
ベジクルでは現場が動いている限り、当日注文でも可能な限り調達してお届けしています。
「今すぐ欲しいけど、間に合わないかも…」と思っても、まずはご相談ください。小ロットや特定品目でも柔軟に対応します。

この3つを意識するだけで、お盆時期の“ヒヤヒヤ仕入れ”がぐっと減ります。計画と柔軟対応のバランスを取りながら、繁忙期を乗り切っていきましょう✨

🗓 市場スケジュールと開市情報

お盆前後は、市場の休市日や臨時開市日が例年と違うため、入荷タイミングを読み間違えると仕入れ計画が大きく狂うことがあります。

特に今年(2025年)は、以下のようなスケジュールが予定されています。

【2025年 大田市場 青果部 開市スケジュール(例)】

  • 8月11日(月・祝):臨時開市

  • 8月12日(火)通常営業

  • 8月13日(水):特別営業日(市場休み)
  • 14〜15日(金):市場休み

  • 8月18日(月)〜:通常開市へ戻る

※地方市場(千葉・船橋・八王子など)や協力パートナー経由の仕入れは、このスケジュールと異なる場合があります。

注意ポイント

  1. 盆休み明け直後(8/16〜18頃)は一時的な品薄高になりやすい

    生産者側もお休みを取るため、収穫・出荷量が減少します。特に葉物や短命野菜は入荷が間に合わず、相場が跳ねやすい時期です。

  2. 臨時開市日(8/11)をどう活用するか

    連休中にイベントや予約が入っている店舗は、この日を活用して追加仕入れをしておくと安心。鮮度管理に自信があれば、葉物以外の根菜・果物も早めに押さえておくのが有効です。

  3. 地方市場や協力パートナー経由は納期を前倒しで

    ベジクルの直接便エリア外(例:八王子、立川、町田など)では、協力パートナーを活用した配送となります。市場スケジュールだけでなく、パートナー側の休業日も確認しておくことが重要です。

こうした情報を押さえておくことで、「あの野菜が入らない!」「仕入れが間に合わない!」というお盆あるあるを回避できます。

発注計画は市場休市日+配送体制の両方をセットで考えるのがおすすめです✨

🥦 野菜・果物ごとの短期入荷予測(2025年お盆前後)

🌽 果菜類(夏野菜系)

  • ナス:高温障害で花落ちが発生し入荷少なめ。盆明けもタイトな供給が続く見込み。

  • ズッキーニ:長野・岩手産以外は高温の影響で品質低下。1本単価高止まり。

  • ピーマン:東北・高原産中心に安定。ただし連休明けに一時的な品薄の可能性あり。

  • オクラ:盆明けは生産者の休み&高温障害で値上がりリスク。

  • 大玉トマト:高温で小玉比率が増加中。見た目は不揃いでも味は安定。

🥬 葉茎菜類

  • レタス:盆前は潤沢だが盆明け以降は徐々に数量減。大玉比率高め。

  • 白菜:干ばつの影響で品質にムラ。1玉600円台も視野。

  • キャベツ:群馬・嬬恋産中心に安定。盆明けも大きな乱れなし。

  • サニーレタス/グリーンリーフ:お盆後半から品質低下と品薄傾向。

  • ブロッコリー:北海道・長野産中心。190円/玉超の高値圏。台風進路に注意。

🥔 根菜類

  • じゃがいも:北海道産新物中心。台風の影響で納期ずれも発生中。

  • 玉ねぎ:北海道産が安定供給中。価格はやや高めの推移。

  • 大根:価格横ばいだが、盆明けに若干の上げがある可能性。

  • 人参:九州・北海道産ともに安定。ただし連休明けは一時的に高値化の可能性あり。

🍑 果物(製菓・スイーツ用も含む)

  • もも:福島産「川中島白桃」が盆中ピーク。9月上旬から「さくら白桃」へ移行。

  • :千葉産幸水がピーク。小玉多めでギフト需要にやや不足感。豊水は20日頃から。

  • ぶどう:黒系ピーク、シャインマスカットは露地物スタート。製菓用は早め確保がおすすめ。

  • すいか:豪雨の影響で数量減。盆明け以降は価格上昇傾向。

  • りんご:長野産つがる・シナノリップが出回り開始。青森産は恋空からスタート。

  • マンゴー/ハウスみかん:安定入荷中だが価格はやや高め。スイーツ用は仕込み時期を前倒し推奨。

まとめ|お盆時期の仕入れは“情報戦”で差がつく

お盆前後の仕入れは、ただ相場を見るだけでは不十分です。産地の天候や市場の開市スケジュール、そして連休特有の入荷停止リスクなど、複数の条件が絡み合って動きます。

「去年の発注状況を振り返って、今年の発注に生かす」
「入荷が止まりやすい品目を事前に押さえる」
「足りない分は追加発注でカバーする」

こうした一手間が、ロスを減らして利益を守る近道です。

ベジクルでは、大田市場や地方市場の最新情報をもとに、お取引先さま専用で過去データや発注傾向のフィードバックも行っています。年末年始やゴールデンウィークなど、“まとめ買いシーズン”の改善にも活用いただけます。

せっかくの繁忙期、仕入れのストレスを少しでも減らして、提供する料理やスイーツにもっと集中できるようにしていきましょう😊