新人キクチの産地メモ (ブロッコリー編)
2021.07.18
産地視察
新人キクチの産地メモ (ブロッコリー編)
こんにちは!
ベジクル産地事業部のキクチです。
顔の見える野菜での差別化、産地からの直接仕入れでコストダウン。
お客さまのお役に立てるように日々勉強しています!
前回のブログから間が空いてしまいましたが、、2回目の更新です。
今回は北海道にある、ブロッコリーの契約産地を訪問しました!
広大な土地。これぞ北海道ですね。
さて、ブロッコリーといえば、消費者の健康志向から消費が伸びている野菜の一つです。
栄養価の高さから、欧米では「栄養素の宝庫」と言われているのをご存知でしょうか?
■ブロッコリーの流通について
その消費量の拡大に伴い、国内生産量も増加傾向にあります。
少し古いデータですが、平成30年の国内生産量は15.4万トンでした。(平成20年比で112%)
ブロッコリーの生産適温は18℃〜20℃と冷涼な気候を好むため、日本での旬は12月〜3月と言われます。
しかしながら、北海道や長野県など夏季の国内供給体制が整い、春〜夏にかけても国内産へのシフトが進んでいます。
栽培技術だけでなく、氷詰めや鮮度保持フィルム詰めなど、流通面でも体制が確立されてきているのです。
■ブロッコリーの産地について
★収穫量ランキング
①北海道 ②埼玉県 ③愛知県 ④香川県 ⑤徳島県 ⑥長野県
東京都中央卸売市場の入荷実績を見ると
7月〜10月:北海道産、長野県
11月〜5月:埼玉県、愛知県、香川県
6月:長野県、福島県
が約60〜80%を占めます。
大阪中央卸売場でも
7月〜10月は北海道、長野県
が流通の多くを占めます。
夏場は北海道と長野県、この2つでほとんどの出荷をカバーしているのですね。
■ブロッコリーの栽培について
ブロッコリーにもいくつか種類が有りますが、私達が最もよく食しているブロッコリーは、頂花蕾型と言われます。(その他には茎を食べるスティックセニョール、芽を食べるブロッコリー・スプラウト等があります。)
ブロッコリーは、茎の先にできた蕾を食べているのです。
※こちらは栽培途中のブロッコリー。中に小さな花蕾が見えます。
ブロッコリーにも様々な品種がありますが、
播種から収穫まで、早生品種で約90日、中晩生品種で120日ほどの日数が必要です。
品種によって、花蕾形成に必要な温度や期間が異なるため、
生産者様はこういった特徴をもとに品種選定や播種日設定を行い、
収穫時期を分散させているのです。
ブロッコリー契約産地である北海道夕張郡栗山町の畑です。
こちらは雨が不足しており水やりをしている潅水をしています。
潅水(かんすい)は2種類あります。
畝の間に水を導く「うね間潅水」とホースから水をまく散水法です。
こちらでは「うね間潅水」をしており100メートルくらいのホースを畝から畝の間に通しておりました。
農家さんの仕事を目の当たりにし、大変な仕事だと感じました。
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まだ詳細をお伝えすることは出来ないのですが、今回の契約栽培では、生産者様の所得を増やすべく、新しい取り組みを行っています。
スーパーマーケットのバイヤー様と一緒に、消費者需要から考えた新しいバリューチェーン構築の取り組みです。
私達流通業者が販路を作るだけでなく生産も学び、バリューチェーンの全体を構築。そのうえで、生産者様には「作ること」に専念いただけるような環境を創っていく。そんな未来を描いています。
顔の見える野菜、安心安全な野菜で差別化したいというスーパー、小売店のバイヤーさん、是非一緒に新しい流通の形をつくっていきましょう!
産直野菜についてご興味があればお気軽にご連絡下さい!
お読みいただきありがとうございました。