富山県に「玉ねぎ」の視察行ってきました

2019.06.20

産地視察

野菜情報

富山県に「玉ねぎ」の視察行ってきました

From 池田 将義

毎度ありがとうございます。
最近は現場マネジメントが非常に安定しており
毎週産地の視察に行っております。

弊社のセンター長はヤマト上がりの物流のスペシャリスト。
優秀な管理職のおかげで視座高く過ごさせてもらっています。

この場を借りて礼を言いたい。
本当にありがとう。
いつも注文が多くて申し訳ないです。
これからも期待しているから注文を続けます。笑

 

さてさて、今週は富山県へ。

富山は38年間生きてきて初めて訪れる県です。
富山湾、のどぐろ、白えび、、、

 

海の幸が美味しいというイメージで
農産物は東京までほとんど来ないイメージ。

、、そうなんです。
現地の方から聞いた話ですと
稲作県だとのこと。

 

 

地方に行くと稲作をしている箇所の多さに驚きます。
前に行った宮崎、盛岡、富山も。

南の方に行くと、今度は「サトウキビ」が多く
政府の買取があるからなのかな。
と勝手に思っていました。

すると意外なことに、
「米は作るのが簡単」と。

僕のまだ知らない農業の世界の存在を少し感じつつ
地方が米依存しているように見えました。
(サトウキビは買取があるようです)

、、、そんな富山県では
水田を転作する目的もかねて玉ねぎの生産を強化している
との事でお邪魔させていただきました。

 

業務用の玉ねぎといえば

北海道→佐賀、淡路→関東近県→北海道
と一年のリレーがルーティン化しているのですが

毎年、北海道産の終了になる春先から5月にかけては
玉ねぎの水分が多くて歩留まり悪すぎと飲食店さんからクレームを沢山いただく時期です。

特に洋食業態のお客さまやカレー屋さん、産業給食業者さんからは
新玉ねぎは飴色に炒めると半分にもならない。と言われています。

今年は業務用の新しい取り組みとして、
水分が乾ききっていない前半時期は新玉葱を使わず、
「ヒネ玉葱」を限界まで引っ張りました。

仲卸と取り組み6月までも!!
(他の八百屋だと5月のGW明けには切り替えるのですよ〜)

これは過去最長の記録を更新できたと思います。
業務用野菜の専門業者としての意地以外は何もありません。笑

 

さっそく玉葱の畑をご案内します

ぱっと見ると状況を理解できず
台風で倒れたのか??と目を疑います。

 

玉ねぎが倒れています。
触ってみると、根がしっかり張っており
地面にへばり付いています。

玉ねぎは収穫適性時期になると
葉が倒れるんだとか。

チューリップの球根を彷彿とさせる見た目。
(富山はチューリップの産地でもあるようです)

  

農家さんによって収穫スタイルが違く
半人力の生産者さんでは
玉ねぎの葉は手で切って機械で収穫するスタイル

中規模になると、

①葉を切る機械
②刈り取る機械

の2段収穫スタイル

 

最大規模の生産者さんは
一気に葉も切らずに収穫する機械を投入。

ただ、このマシーン1300万円もするとか。

こちらはJAの集荷センター

 

ここのJAの特徴は超大型施設を持っていること。

新玉ねぎの多くは乾燥設備を通過する事なく
自然乾燥の状態で出荷されるので
水分含有率が高いそうです。

そのため質の良い業務用玉葱ができるんですね。

もちろん、弊社では中国産の業務用も取り扱っていますが
できることならば国産を売りたい。
日本の地方の一助になりたい。

勝手にそう思っています。

 

 

ここでは、上の金属コンテナに入った玉葱を機械で土を落とした後
温風で強制乾燥させるので
歩留まりの良い玉葱に変身するとのこと。

今年は10トン買い付けました。
6/30頃から出荷スタートなので
歩留まり良く美味しい玉葱がお届けできると思います。

最後に、地元のJAの方に海鮮の店に連れて行ってもらいました

刺身定食1000円でこれはすごい。
おそるべし富山。

次回は来年に再訪を約束し、
東京に戻りました。

次回は沼津に国産レモンの栽培委託をしに行ってきます