台風19号における影響
2019.10.17
災害レポート
台風19号における影響
From 池田 将義
被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
未曽有の大雨を記録した台風19号による被害は、関東をはじめ
東北、信越など広範にわたるエリアに深い爪痕を残しています。
先日は長野市でご自宅が浸水してしまった
青果業の仲間に社を代表して支援物資をお届けしてきました。
東京から関越、上信越道を通り向かっていたのですが
妙義松田ICより佐久ICまでは通行止めにより一般道への迂回があり1時間半のロスが起きています。
長野市に関しては被害が起きているエリアは限定的であり、街中は平常な雰囲気でありました。
大きな影響としては物流が寸断されていることが挙げられるかと思います。
台風の影響で都内でも被害が出ている地域もありますので
全体的に引き合いが弱まっており、相場を押し上げるパワーがないので野菜が高くなる可能性は低いです。
ただし、キノコは「ホクト」の工場が被災するなど設備に影響が出ているケースもあり
全容が把握できるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
被害レポートまとめ
■長野市場
荷受会社も仲卸も被害はなく、市場は通常通り営業中。
物流が混乱しており、首都圏方面から来る荷物が遅れている
■須坂市場
市場敷地全体が冠水。冷蔵庫が浸水したため市場の営業は休止中。
清掃等を終えて17日から再開予定
■ホクト(株)
子会社も含め長野市内の3工場に浸水被害が発生。
復旧の見込みは立たないが、生産は他の工場で代替する予定
■浦和市場
浦和市場は腰のあたりまで床上浸水。現在は水がひいたが、衛生的な問題で消毒等をする必要があり
保健所から営業許可が下りていない。
再開までは1週間ほどかかるもよう。
■埼玉県魚市場
若干停電があった程度で大きな被害はない。
15日から通常営業できているが、トラックの水没があった影響で、集荷はやや少なめ。
買出人の数も普段より減っている
■茨城県大同青果
市場自体への影響はなかった。心配なのは生産者への被害。
現在、取りまとめているところなので具体的な被害状況ははっきりしないが、
テレビで報じられている冠水エリアにも生産者がいるため影響は免れないと見ている。
通りがかりには野菜の畑があったので写真を撮らせていただきました。
幸いにも長野が主力産地であった時期は過ぎているので野菜の入荷に関する大きな影響は無さそうです。
畑では最終出荷を待つ白菜とサニーレタスがお出迎えをしてくれました。
サニーレタスの畑は美しい。遠目でもハッと目を引きますね。