大田市場の野菜ニュース|お鍋に美味しい旬のこだわり野菜
2025.11.10
野菜通信
大田市場の野菜ニュース|お鍋に美味しい旬のこだわり野菜
🍂立冬、紅葉の季節に思う──お鍋と市場のにぎわい
毎度ありがとうございます。ベジクルです!
朝の空気がすっかり冬めいてきましたね。
立冬を迎えるこの時期、手袋を出そうか迷うくらいの冷え込みに、
「そろそろ鍋の季節だなあ」と感じる方も多いのではないでしょうか。
市場の空気も、すっかり秋から冬へと衣替え。
紅葉を彩る「あしらい」が並び、イチョウの葉、赤もみじ、柿の葉、赤南天の葉などが鮮やか
料理に季節感を添えるにはぴったりです。
ただし、人気が集中して欠品することもありますので、お早めにどうぞ。

そして、この季節に欠かせないのがやはり「鍋野菜」。
寒さが増すと、体の芯から温めてくれる根菜や葉物の動きが一気に活発になります。
今週は、そんな“お腹の中からポカポカする野菜たち”をご紹介します🌿
📈 今週の市場動向:トマト・きゅうりの高騰が全体相場を押し上げ
今週の大田市場は、全体的に強含みの相場が続いています。
なかでも注目は、トマトときゅうりの急騰。
端境期(はざかい)特有の供給不足が、他品目にも波及しはじめています。
🍅 トマト:端境期で一気に品薄へ
・東北・北海道の夏秋産地が終了
・後継産地の熊本など九州エリアがまだ立ち上がらず
→ その結果、市場全体の在庫が急減しました。
📦 トマト1箱=約1万8千円(24個入)
⇒ 1個あたり約700円という“異常値”に。
・入荷品は青く色づきが弱い
・「赤くならない」「品質がバラつく」と現場からも悲鳴
・八百屋歴20年以上でも、ここまでの高値と品質難は滅多にありません
💡 品質を最優先に、一部欠品判断を行う可能性があります。
お客様にはご不便をおかけしますが、どうかご理解ください。
🥒 きゅうり:夏秋産の終了で追随高
・群馬・長野などの夏秋産が切り上がり
・関東近郊産の立ち上がりが遅れており、入荷が不安定
・「形が悪い」「サイズがそろわない」ものも多く、品質・数量ともに不足傾向
その結果、トマトと同様に相場が上昇し、
市場では「青果の二大柱(トマト・きゅうり)がない」と言われるほど。
🥬 他品目への波及:全体的な“強含み”に
トマト・きゅうりが高値になると、代替需要が他の野菜に集中します。
たとえば――
・サラダ用途がレタス・ブロッコリー・パプリカへ
・加熱メニュー用途がにんじん・ねぎ類・白菜へ
この“連鎖的な引き合いの強まり”で、
一時的に全体の市場単価が底上げされています。
・にんじん・ブロッコリー・長ねぎ → 価格上昇
・レタス・キャベツ・白菜 → 入荷増でやや落ち着きつつも、じわじわ強含み
👉 供給量が戻るまでの1〜2週間は、高値圏での推移が続く見通しです。
今週のこだわり野菜
食用菊 もって菊
黄色と紫の2色が入荷中。
お刺身やサラダ、ちらし寿司のトッピングなど、
ちょっとした演出で季節を感じられる優秀な食材です。
コスパも良く、仕込みの手間に対して効果は抜群。
せり

冬の香りといえば、これ。
お浸しやナムル、サラダにしても美味しいですが、
やはりおすすめは根っこごと使う“せり鍋”。
シャキッとした茎と香りの強い根が最高のバランスです。
下仁田ネギ

「葱の王様」と呼ばれるだけあり、
太さ・甘み・香りのすべてが段違い。
グリルや天ぷら、洋風のロースト野菜としても使えて、
冬のメニューに華を添えてくれます。
カラフル大根

大根類は冬が旬。
寒くなってくるとお買い得になってきます。
写真左は「紅しぐれ大根」右が「紅芯大根」

紅芯大根とならんで人気なのが「紅しぐれ大根」
サラダやマリネに入れるだけでテーブルが華やかに。
紅しぐれ大根は果肉が淡い紫色で、ほんのり辛味がありアクセントになります。
ちぢみほうれん草

入荷がスタート
寒さで甘みを増した冬の味覚。
葉が肉厚で加熱しても色が鮮やかに残るため、
ソテーやグラタン、キッシュにもぴったり。
肉厚どんこ椎茸(200g 6枚入り)

大ぶりの椎茸を小ロットでほしいというお客様にはこちらがおすすめ。
このどんこは普通の椎茸の3倍くらいの大きさがあります。
大ぶりでぷりっとした食感。
1枚でも存在感があり、焼き物・天ぷら・煮物、どんな料理にもマッチします。
金時人参※まだ入荷したてで欠品リスクあり
まだ出始めですが、年末にかけて需要が増えます。
赤みの強い色合いが美しく、おせちや天ぷらにもおすすめ。1本250円から280円

✨編集後記|“稼げる農業”とこれからの食のかたち
今週は、市場でも話題になった高市首相の所信表明から「稼げる農業」というキーワードが注目されています。
特に、人工光や温度管理で安定生産を実現する「植物工場」が再び脚光を浴びています。
実はこの植物工場、単なる“儲かる仕組み”ではなく、
障がい者雇用や地域連携を通じて「農福連携」の新しい形として進化しています。
撤退した商業施設をリノベーションして工場型菜園にしたり、
企業が自社ビルの一角で水耕レタスを栽培したり。
かつての「農業=農家だけの仕事」というイメージが、少しずつ変わってきています。
私たちベジクルとしても、市場流通とこうした新技術のハイブリッド化を意識しながら、
お客様に“旬と安定”を両立してお届けできるよう努めています。
季節は冬へ。
野菜の甘みが一段と増して、料理の美味しさも深まる季節。
温かい鍋や焼き野菜で、お客様の心と体をあたためてくださいね。
🧭 仕入れの最適化をお考えの方へ
トマトやきゅうりのように、季節や産地の切り替わりで価格が大きく動く今の時期。
「青果だけでなく、肉や魚なども安定的に仕入れたい」というお声を多くいただきます。
ベジクルが運営する業務用仕入れプラットフォーム「ラクシーレ」では、
青果だけでなく、牛・豚・鶏といった精肉の卸業者比較や、
「品質×コスト」で選べる仕入れの最適化サポートを行っています。
たとえば最近公開したこちらの記事では、
👉 業務用の肉の仕入れガイド
と題して、豚肉仕入れのコスト・品質・安定供給のポイントを詳しくまとめています。
青果とあわせて「食材全体の仕入れ戦略」を見直したい方は、
ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。