新人キクチの産地メモ (長葱編)

2021.05.01

産地視察

野菜情報

新人キクチの産地メモ (長葱編)

はじめまして! 
ベジクルの産地事業部に入りました菊池といいます。

私が所属しているチームではスーパーマーケットや小売店様に向けた
野菜の産地調達や袋詰、加工などをしております。

顔の見える野菜で差別化に、産地からの直接仕入れでコストダウン。
お客さまのお役に立てるように日々勉強しています!

ベジクルの産地事業を皆さまに知ってもらいたいので
気付きと学びをブログで発信させていただきます。

 

九州生活一週目、早速最初の産地訪問を実施しました。

場所は、鹿児島県肝属郡東串良町岩弘

(かごしまけんきもつきぐんひがしくしらまちいわひろ)。

 

地名読めましたか?僕は読めませんでした。

 

今回は白ねぎの試験栽培を行っている農園への訪問です。

 

とてもいい景色ですね。順調に育っています。

 

 

 

「白ねぎ」は「根深ねぎ」「長ねぎ」などとも呼ばれます。

 

東京都中央卸売市場で中心に流通しているのはこの「白ねぎ」ですが、

在来種も多く、群馬県の「下仁田ねぎ」や、東京都の「千住ねぎ」、

愛知県の「越津ねぎ(こしづねぎ)」など地方品種の人気も高いです。

 

越津ねぎは、白ねぎと葉ねぎの中間的な性質を持ち、緑の葉もやわらかいのが特徴です。

 

白ねぎはもともと関東での消費が多かったそうですが、今は全国的に通年消費されています。
収穫量を見ても、関東が多いことがわかります。

 

★収穫量ランキング

①千葉県 ②埼玉県 ③茨城県 ④北海道 ⑤群馬県 ⑥大分県

 

白ねぎは出荷時期によって「春ねぎ」「夏ねぎ」「秋冬ねぎ」に区別され、

それぞれ

春ねぎ・・・千葉県、茨城県

夏ねぎ・・・茨城県、北海道

秋冬ねぎ・・千葉県、埼玉県

を中心に栽培されます。

※ランキング⑥位の大分県は11月〜8月にかけて主に関西以西に流通されています

 

その他東北でも栽培されており、

東京都中央卸売市場の入荷実績を見ると

12月〜4月は千葉県産、埼玉県産

5月〜8月は茨城県産(+千葉、北海道)

9月〜11月は北海道、青森県、秋田県

が多くなります。

 

出荷時期の区別といえば、ねぎは季節によって出荷基準が異なります。

 

軟白部分の長さを夏場は25cm以上、それ以外の時期は30cm以上

を目安としていることが多いのです。(太さで規格を分けます)

 

この軟白部分の長さを確保するために、ねぎの栽培では土寄せが必要となります。

 

土寄せのポイントをいくつか挙げると以下でしょうか。

・生育日数ではなく、生育状況に応じて4〜5回実施

・最終土寄せから収穫までの日数が短いと軟白部分と葉の境が薄緑色となり商品価値が下がってしまうので逆算した最終土寄せが必要

・夏場、高温時期は生育が緩慢となるため土寄せを行うと病害が発生しやすくなる(ねぎの生育適温は15〜20℃と、比較的冷涼な気候を好みます)

 

例えば今回の農場で栽培中のこちらのねぎ。境目が見えており土寄せが必要です。

きれいなコントラストを描くためには夏場で3週間程度、冬場では1ヶ月以上の日数を要します。

5月に収穫予定ということですので、収穫予定から逆算した最終土寄せが必要な時期ですね。

 

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今回の試験栽培は、売り先が決まっている試験栽培なんです。

これって農家さんにとってはすごくありがたいですよね。

今回の試験栽培を実施し、今後は増産を計画しているそうですよ。

 

我々が間に入ることで、”産地をつくる”、”強い農家をつくる”

きっかけとなりうる試験栽培であると思いました。

 

そのために、頑張ってお客様を獲得し、更に栽培についてももっともっと勉強していかないとなと

感じています。

 

 

 

この先は北海道の玉葱をはじめ、九州のスイカやトマトを産地視察に行く予定です。
顔の見える野菜で差別化したいというスーパー、小売店のバイヤーさん

是非とも僕たちと一緒に産地を開発して一緒に成長していきませんか!

顔の見える野菜や産直野菜についてご興味があればお気軽に連絡ください。

 

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最後に,,,

東京にいたときに大好きだったお店をご紹介します。
ここのねぎしゃぶは絶品です。

羅豚 ギンザ・グラッセさん
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13167484/

 

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