フルーツトマトの仕入れ情報

2025.01.29

野菜情報

フルーツトマトの仕入れ情報

フルーツトマトの仕入れならお任せを!

春トマトこそが一番美味しい理由と、おすすめ品種の魅力

「フルーツトマトの仕入れを考えているけれど、いつが最も美味しい時期なの?」「アメーラトマトや塩トマト、セレブトマトなど色々あるけど、どれを選ぶのが正解?」

そんなお悩みをお持ちの皆さまに、フルーツトマトの基礎知識から美味しさの秘密、さらにはおすすめの品種や生産者さんまでを徹底解説します。

トマトはわかりやすい美味しさなので、飲食店の顔にもなる食材ですのでぜひ最後までご覧になってください!


1. 普通のトマトでも「春が一番うまい」

昔、野菜作りの師匠に教わった言葉が「春トマトが一番うまい」。トマトの原産地は、南米のアンデス地方。

・雨が少ない干ばつ気味
・昼夜の寒暖差が激しい山岳地

実は、日本の冬から春にかけての気候が、このアンデス地方の環境と非常に似ています。昼夜の寒暖差があるほど、野菜や果物は糖度を上げやすく、濃厚な風味に仕上がる傾向があります。そのため、夏よりも冬〜春のトマトのほうが「甘く、味が濃い」ことが多いのです。

▼ 春トマトの特徴

 ・小粒ながら甘みが強い
 ・水分ストレスによる味の凝縮
 ・皮がややしっかりしたものもあるが、糖度と酸味のバランスが◎

特に雨や水分が少ない環境で栽培されたトマトは、生命力を高めるために糖度をぐっと引き上げるといわれています。結果として、甘さと酸味が同時に強い“味の濃い”トマトができあがるのです。


2. フルーツトマトとは?

水分制限が生んだ“高糖度トマト”

フルーツトマトは、特定の品種名ではなく、栽培過程で水分を制限して糖度を高めたトマトの総称。
一般的なトマトの糖度が4〜5度程度と言われるのに対し、フルーツトマトは8度以上になることも珍しくありません。

 ・甘さと酸味のバランスがはっきりしている
 ・果肉がしっかりしていることが多い
 ・皮が硬めになりやすいが、噛むほどに旨味が溢れる

このように、まるでフルーツのような甘さを持つことから「フルーツトマト」と呼ばれています。

フルーツトマトは季節によって産地をかえております。

6月から10月になるとメインで取り扱っている「アメーラトマト」の糖度や食味が落ちてきますので
北海道のものに切り替えをしております。

トマトは夏場が旬とお考えになる方が多くいらっしゃいますが
冬から春にかけてが一番甘くなる時期です。

これは冬場の栽培環境である、昼夜の気温の高低差や雨が少ないことという
気象条件が原産地である南米のアンデス地方と似ているからと聞いております。

特に水分量を絞りストレスを与え生命力を高めそれを甘味に転じさせる
ような生産方式をとっており
糖度と酸度が共に高い味の濃いものになります。

難点として水分を絞ることによる皮の固さが挙げられます。
特に夏場は東北以南の産地のものは皮が固く、値段も高く
味も美味しくないと三重苦の時期になります。

一番美味しい春手前のフルーツトマトをゼヒ食べてみてほしいと思います。
この時期は正直どこの産地のトマトを食べても美味しい時期です


3. 人気のフルーツトマト:アメーラトマト

アメーラトマトの名前の由来

中京地方の方言で「甘い」を意味する「あめーら」から名付けられた、とても知名度の高いフルーツトマトです。糖度が高く、安定した品質が特徴。

 ・サイズ展開:Lサイズ(9個入り)/Mサイズ(12個入り)/Sサイズ(15個前後)
 ・甘さと酸味のバランスが良く、ジューシーさも申し分なし
 ・6月〜10月頃になると糖度・食味が落ちるため、北海道産のフルーツトマトに切り替え

また、Sサイズを中心に3個パック販売など小ロット対応もしやすいため、飲食店の試験導入にも向いています。


4. 夏場のトマトがイマイチなワケ

トマトと聞くと“夏の野菜”をイメージする方が多いですが、実は夏場のトマトは味が落ちることが多いです。
特に湿度が高い時期は葉っぱからも水分を吸ってしまうのでトマトが大玉になる一方で味が薄くなってしまうのが挙げられます。

夏のトマトがおいしくない理由

 1.高温多湿による生育ストレス
 2.水分を多く吸い込むと糖度が低下
 3.皮が固くなりやすい
 4.需要が多く価格も高騰しやすい

特に東北以南の産地のトマトは真夏になると「皮が固い・値段が高い・味が薄い」の三重苦に悩まされがち。
そのため、フルーツトマトを狙うなら、やはり冬から春がベストシーズンです。

夏に美味しいフルーツ系のトマトは北海道産しかありません。
下記の2種類は高いけれどしっかりと甘いのが特徴。
特にJA新おたるのモテモテミニトマトは甘くて驚くレベルです。

JA北見:黒箱のフルーツトマト
JA新おたる:モテモテミニトマト(赤も黄色もあり)


5. 春手前のフルーツトマトが最強

「冬〜春こそトマトの本領発揮」と言われるほど、この時期はどの産地のトマトも一段と美味しくなります。
フルーツトマトでは、アメーラトマト、塩トマト、セレブトマト、匠トマトなど、多様なブランド品が出回りますが、いずれも味の濃さや糖度の高さが魅力的。
 
  
塩トマト:熊本の干拓地などで栽培され、独特の濃厚な甘みが持ち味
  セレブトマト:生産者ごとに栽培法を工夫し、高糖度&高酸度で風味がぎゅっと詰まっている
  匠トマト:産地のこだわり。普通の品種のトマトでフルーツトマトの栽培方法を採用しているので皮が柔らかい

 

🍅 星の筋がはっきりしているトマトは甘い?

トマトのおしり(ヘタの反対側)には、放射状にスジが入っていることがあります。この筋がくっきりと“星形”に見えるものは、以下のような傾向があります:

 ・糖度が高く、味が濃い
 ・栄養やうま味が果実全体に行き渡っている
 ・しっかりと熟している証拠

特にフルーツトマトのように水分を抑えて育てられた高糖度トマトでは、この“星”が見える確率も高く、見分けるポイントになります。


6. 槌谷さんのフルーツトマト ― “日本一”との呼び声も

産直で取り扱っている槌谷さんのフルーツトマトは、「トマト名人」として表彰されるほどの実力派。特筆すべきは、フルーツトマト系ではない「りんか」という通常品種を、フルーツトマトの栽培方法に当てはめた“ハイブリッドフルーツトマト”だという点。

 ・糖度は最大11度まで上がり、一般的なトマトよりも明らかに甘い
 ・皮が柔らかく、口当たりが良いため、フルーツトマトにありがちな「皮の硬さ」が気になりにくい
 ・毎年2月中旬〜4月頃まで1個単位で購入可能

「甘さ×酸味×皮の柔らかさ」の三拍子が揃った、まさに絶品のフルーツトマトといえるでしょう。


7. まとめ:フルーツトマトの仕入れなら今がチャンス!

 ・冬から春にかけて、フルーツトマトは最高潮の甘さに
 ・
アメーラトマトや塩トマトなどのブランド品種も要注目
 ・
夏場は味・価格面で不利になりやすいので、北海道など気候の安定した産地に切り替えると◎
    

もし飲食店のメニューや、ご家庭の食卓に「甘くて濃厚なトマトが欲しい」という方は、春先から4月いっぱいぐらいまでが狙い目です。糖度はもちろん、味わいの深みもあるフルーツトマトは、サラダはもちろん、カプレーゼやピザトッピング、さらにはそのまま丸かじりしても楽しめる汎用性の高い食材。

今期のフルーツトマトを仕入れて、その贅沢な甘みをぜひ実感してみてください!


キーワードまとめ

 ・フルーツトマトの仕入れ
 ・
冬〜春が美味しい理由
 ・
アメーラトマト / 塩トマト / セレブトマト / 匠トマト
 ・
槌谷さんのハイブリッドフルーツトマト
 ・
価格・品質の変動要因

“日本一おいしい”とも評されるフルーツトマトの世界を、ぜひ実際に味わってみてはいかがでしょうか?春限定の美味しさを逃さず、極上の甘みと食感を楽しんでください。