業務用玉ねぎの仕入れガイド|中国産や真空むきでコスト…

2025.01.29
野菜情報
業務用玉ねぎの仕入れガイド|中国産や真空むきでコストを抑える方法
中国産や真空むき玉ねぎ、国産も含めたお得な選択肢とは?
「玉ねぎがどの料理にも入っているけれど、仕入れコストが気になる…」
「色々な食材が値上がっている中、品質下げずに仕入れコスト下げたい…」
「皮むきの作業を省略したいが、国産むき玉ねぎが手に入らない…」
そんな声を多くの飲食店オーナーからよく耳にします。玉ねぎは和食・洋食・中華・カフェメニューなど、ほぼすべての業態で活躍する野菜。一方で、大量に使う業態ほど、コストと安定供給の両立が重要になってきます。
本記事では、玉ねぎの基礎知識や産地別の特徴(中国産・国産)、さらには真空むき玉ねぎや人参・長ネギなど、業務用に便利な輸入野菜の情報もまとめました。ぜひ最後までお読みいただき、料理の要となる玉ねぎをどう賢く仕入れ、メニューの魅力を高めるか検討してください。
1. なぜ玉葱はあらゆる料理に使われるのか
1-1. “なくてはならない”存在
・半生のままでは苦みが強く、単品料理にはなりにくい。しかし、煮込んだり炒めたりすると甘みや旨味が際立ち、ほとんどの料理を引き立てる
・かつてはローマ時代から栽培されていたヨーロッパ原産の野菜が日本に入ってきたのは明治時代。北海道が最初の主要産地だったとも言われている
1-2. 玉ねぎの主な品種
・黄玉ねぎ:最も多く流通している品種で、アメリカで改良されたもの。辛玉ねぎと呼ばれ、生で食べると辛い
・赤玉ねぎ:サラダなどに向き、甘みが強い
・シャロット:フランス料理でよく使われる小型の玉ねぎ
・葉玉ねぎ:葉も長ネギ感覚で使えるなど、バリエーション豊富
2. 中国産玉ねぎ:なぜ業務用に人気なのか
2-1. 価格安定と大量生産
・中国産玉ねぎはとにかく安い。皮剥きでも国産の半額程度
・日本産の端境期、新玉ねぎで水分が多くなるなどの品質ムラは少ない
・中国産玉ねぎは大規模生産が可能で、国産より相場の乱高下を吸収しやすい
・炒め物や煮込み料理など、形や食感に神経質でないメニューにはコストを抑える手段として有力
2-2. 品質の幅と運賃リスク
・為替レートや海上運賃の動向に左右されることもあるがあたり傷が混入することが多い
・鮮度の点では海外からはこぶため若干気になるところ
・近年は輸送技術が向上し品質が安定してきたので、居酒屋やカレー専門店など、大量使用する業態で導入が増加
PR① ベジクルなら中国産・国産問わず幅広く提案
・国産、中国産むき玉ねぎ問わず、玉ねぎを大量に仕入れているから提案できるコスパ
・中国産の徳用野菜も1個から仕入れられるのでコストダウンに効果的
・細かな配送フォローがあるので午後便の追加オーダーも対応可能。発注忘れも怖くない!
3. 真空むき玉葱が注目される理由
3-1. 手間いらずで便利、しかも安い
・皮剥いているのにコストは国産品の半額近くになるのでとにかく割安
・玉ねぎを切る時の涙や皮むきの手間を削減できる“真空むき玉ねぎ”は多忙なキッチンで人気
・皮がむかれて真空パックされているためロスが少なく、保存期間も延長しやすい
・味も国産品とブラインドテストするとわからないくらい美味しい
3-2. コスト計算のしやすさ
・廃棄ロスがほぼないため、1個あたりの実質コストが把握しやすい
・キッチンスタッフの作業時間を短縮し、人件費を抑える効果も期待できる
4. 中国産人参や長ネギも人気の理由
業務用野菜の仕入れでは、玉ねぎだけでなく中国産人参や長ネギも要注目。大量に使用する業態が多く、以下のメリットがあります。
人参(中国産)
・多少の傷や割れがあるのだが大きく安定したサイズ感で加工しやすい
・国産品が乱高下する4月から5月、夏場の8月、9月にも安定した価格で入荷するのが特徴
・炒め物や煮込み料理など、形や食感に神経質でないメニューにはコストを抑える手段として有力
長ネギ(中国産):
・国産品が乱高下する時期にも安定した価格で入荷するのが特徴
・切る・洗う手間を省ける加工済み商品も多く、ラーメン店や居酒屋で重宝
・長ネギは辛味と風味においては正直、国産に劣ると言われている
・立ち食いそば屋やラーメン屋ではかなりの店が輸入品をつかっている。
5. 国産玉ねぎの枠も用意 〜日本産ならではの風味と信頼性〜
やはり国産を使いたいという店舗には、国産玉ねぎの取り扱い枠もあります。価格変動こそ少ないように見えますが、天候や作付けの影響で一気に上がることもあるため、以下を考慮してください。
・国産の皮むき加工も対応が可能
・国産むき玉ねぎも箱単位でお届け可能
・国産特有の甘みや風味、ブランド力を重視するお店には欠かせない
・契約枠をカスタマイズし、シーズンごとの需要に合わせて提案可能
・日本各地の産地を視察し、最適なルートを確保
6. 北海道産地レポート:バイヤーの視察記録
当社のバイヤーは業務用玉ねぎを大量に仕入れしており、北海道など各地の産地を直接訪れています。
産地リレーは下記のサイクルで回しているのですが北海道産と佐賀産の端境が非常に難しい時期。
乾燥しきっている北海道産に対して、乾きの甘い佐賀産は雲泥の差で、水分含有量が違うがあまり飲食店の方々を困らせてしまう可能性もある一番難しい時期なのです。
・4月から6月頃まで佐賀産
・6月から8月中旬まで富山産
・8月から4月までは北海道産
ベジクルでは「ありとあらゆる手段」を使ってギリギリまで北海道産を引っ張ります。
例年ですとGWまで引っ張るのですが今年2025年度は4月前半で切れてしまいそうな雰囲気。
遅くまで引っ張るほど、佐賀産のものの乾燥度合いが高まるので、ここは市場や仕入れとモメてもゆずれない一線なのです💪
ちなみに産地では「鉄コン」と呼ばれる1,200kgの玉ねぎを入れるコンテナが圃場には並び、段ボール出荷前はこの状態で貯蔵される ・業務用玉ねぎは日持ちするので、大量に仕入れるほどコストの面で強み ・1マスに何個の玉ねぎが見えるかで豊作かどうかをチェック。
12個見えるかどうかがボーダーラインで、それ以下だと小玉傾向とざっくり判断しています。
真冬の北海道を視察して感じたのは、今年は暖冬なのか雪が少ないということ。農家さんいわく、
・雪が少ないと地中が凍り、春先の畑作業に遅れが出る可能性
・秋まき小麦にも影響が出るかもしれず、将来的に馬鈴薯など他作物の出荷がズレ込む恐れあり
PR② 業務用玉ねぎならベジクルにお任せ
・国産、中国産むき玉ねぎ問わず、玉ねぎを大量に仕入れているから提案できるコスパ
・中国産の徳用野菜も1個から仕入れられるのでコストダウンに効果的
・細かな配送フォローがあるので午後便の追加オーダーも対応可能。発注忘れも怖くない!
7. 質問と回答 ~業務用玉ねぎ雑学~
Q1. 玉ねぎの相場はどの時期が最も高騰しやすい?
・玉ねぎは貯蔵性が高いので、特に北海道産の切れ目のところでの価格高騰が目立ちます
・産地の残量が見えてくる3月後半くらいから出荷調整にはいると高くなる傾向が強い
Q2. 中国産玉ねぎと国産の味や品質の違いは?
・品種や育成環境によって差があるが、加熱料理なら大差なく使いやすい。国産特有の甘みやブランド重視なら国産枠を検討
・玉ねぎはブラインドテストでプロの料理人がわからないのが現実
Q3. 真空むき玉ねぎを使うと本当にコスパが良い?
・皮むきや廃棄ロスがほぼなく、人件費や仕込み時間を大幅カット。実質コストが下がるケース多数
・むき玉ねぎでもあたり傷があるようなB品も存在している。定期的に特売あるので箱単位で買うとさらに安い
Q4. 中国産人参や長ネギも仕入れ可能?
・玉ねぎ同様、ベジクルでは輸入にんじんや長ネギも取扱中。まとめて発注すれば輸送コストも削減しやすい
・中国産はキャベツなどもあるし、ベジクルでは他にも規格外野菜も取り扱っているので割安野菜が揃っている
Q5. 国産玉ねぎを年間安定価格で仕入れる方法は?
・契約型仕入れを活用。天候による急騰を防ぎやすく、安定した原価計算が可能
・ベジクルが産地契約しているので使用量が読めるならばプラスアルファで手配は可能
Q6. 玉ねぎを切ると涙が出るのを防ぐ方法は?
・冷蔵庫で冷やした後に切る、風を当てながら切る、真空むき玉ねぎを使うなど
Q7. 玉ねぎは何が“根”で何が“葉”?
・実は食べている丸い部分は「葉」で、何枚も重なって球状になっている。根は下部のひげ根部分
Q8. 業務用で玉ねぎを大量に使う代表的メニューは?
・カレー、シチュー、オニオンソテー、居酒屋の炒め物、イタリアンのパスタソースなど多岐にわたる
Q9. 海外産の玉ねぎは為替レート次第で高くなり得る?
・為替や運賃の変動で想定外に高くなるリスクあり。ベジクルでは複数ルートを比較し最適解を提案
・商社からの仕入れも一定あるので価格競争をしてもらう中でご提案しています
Q10. 長期保存できる理由は?
・辛味成分(硫化アリル)が雑菌を寄せ付けにくく、涼しいところで保管すれば数週間~数か月もつ
硫黄を含む硫化アリルが空気に触れ、催涙成分を発生させるため。黄玉ねぎ(辛玉ねぎ)は特に含有量が多く、涙を誘いやすい。一方で、赤玉ねぎやシャロットは甘みが強く、涙の原因になる成分は少なめ。それでも炒めたり煮込んだりすれば玉ねぎの甘さや旨味が引き立ち、多くのメニューの「要」となるのが強みです。
まとめ
・業務用玉ねぎはコストと安定供給が重要。中国産や真空むき玉ねぎで人件費を含めたコストを抑えられる ・国産玉ねぎも契約枠を用意し、ブランド力や風味を重視したいお店に対応可能 ・北海道などの産地視察で得た知見を活かし、ベジクルでは複数ルートから最適な提案が可能 ・長ネギや人参など、他の輸入野菜を組み合わせることでさらなるロジスティック効率アップ