【最新版】長ねぎの仕入れ完全ガイド|飲食店のための選…
2025.10.05
【最新版】長ねぎの仕入れ完全ガイド|飲食店のための選び方・相場提案
毎度ありがとうございます、ベジクルです!
仕入れ担当のみなさん、今日もお疲れさまです。
毎日使っている食材ほど、実は「なんとなく」で発注してしまいがちですよね。
その代表格が、長ねぎ。
ラーメン、焼き鳥、炒め物、鍋、和食、居酒屋メニュー…
どんな業態でも欠かせない万能野菜。
でも、いざ仕入れとなると「太さがバラバラ」「白い部分が短い」「値段が高いことがある」など、地味に悩みの多い品目です。
特にここ数年は、高温や干ばつの影響で北海道・東北産の出荷が不安定。
市場全体の供給バランスも崩れやすくなっており、
例年通りの感覚で仕入れていると、思わぬ“高値づかみ”をしてしまうこともあります。
🍃ベジクルでは、季節ごとの産地切り替えや相場傾向を分析し、
「いま最も安定して仕入れられるルート」を日々ご案内しています。
品種と特徴:白ねぎ・青ねぎ・葉ねぎの違いを理解しよう
一言で「ねぎ」と言っても、産地や用途によってまったく別モノです。
調理現場でよく登場するのは、以下の3タイプ。
白ねぎ(根深ねぎ)
関東地方を中心に流通。白い部分が長く、加熱するとトロッと甘くなるのが特徴。
焼き鳥やすき焼き、炒め物に最適で、寒さが増すほど甘みが濃くなります。
L~2Lサイズを中心に、可食部の長さ(歩留まり)でコストを判断するのがポイント。
青ねぎ(葉ねぎ)
関西圏で主流のタイプ。白ねぎよりも香りが強く、シャキッとした食感。
ラーメン・うどん・お好み焼きなど、トッピング・薬味用途で重宝されます。
日持ちは短めなので、仕込みのタイミング管理が重要です。
葉ねぎ(万能ねぎ・小ねぎ系)
九州や福岡県産が代表格。細めで香りが高く、見た目も華やか。
色味を活かした飾りや、スープの浮き野菜として人気があります。
💡調理現場でよくあるお悩みが、「白ねぎはロスが多い」という声。
でも実際には、太めサイズを選んだほうが皮むき・仕込みの手間が減り、結果的に原価が安定します。
歩留まり重視の考え方が、これからの仕入れの新常識になりつつあります。
相場と季節変動|“ねぎが高い時期”の見極めと、輸入・代替仕入れのすすめ 🧾
「最近、ねぎが高くない?」
そう感じたら、それは季節の変わり目に入っているサインです。
長ねぎは1年を通じて流通しているように見えますが、
実際は「主産地の切り替えタイミング」で価格が乱れやすい野菜のひとつ。
📈 高くなりやすい時期は「夏と秋」
ねぎの主な産地は、冬〜春は千葉・埼玉などの関東産、
夏〜秋は東北〜北海道が中心。
この2つの産地が入れ替わる「春(3〜4月)」「秋(9〜10月)」が、
毎年価格が高騰する“谷間のシーズン”です。
特に近年は、
・北海道の高温・干ばつで玉が細る
・秋口の長雨で収穫が遅れる
・産地リレーの間が空く
などの理由から、平年比120〜150%まで跳ねることも珍しくありません。
「仕入れ量は変わらないのに、伝票を見てヒヤッとした…」
そんな経験、ありませんか?
🌍 輸入ねぎ・加工ねぎの選択肢も視野に
値上がり局面では、輸入の長ねぎをうまく使うのもひとつの手です。
輸入長ねぎは、価格が安定していてロスが出にくいのがポイント。
実際にベジクルでも、焼き鳥店・ラーメン店・弁当工場などでは
「輸入の長ねぎ」と「国産の生ねぎ」「長ねぎのカット野菜」」を併用してコストを平準化しています。
💡仕入れの小さな工夫で、大きく安定
相場が動く季節(春・秋)は、発注単位を週ごとに見直す
産地が切り替わる前後は、早めにベンダーに相談
加工・輸入品を“代替”ではなく併用戦略で使う
「ねぎは仕入れ単価が安いから」と軽く見られがちですが、
使用頻度が高いだけに、トータルコストに与える影響は意外と大きいんです。
次章では、輸入の長ねぎについて
現場の目線で解説していきます。
輸入ねぎの実態と上手な使いこなし方
ここ数年、国産ねぎの高騰や天候不順を背景に、
「輸入ねぎ」を一部メニューに取り入れる飲食店が増えています。
特に仕入れが厳しい秋冬〜春先は、コストを守るうえでも無視できない選択肢です。
🇨🇳 中国産ねぎは「価格安定」の要
主に中国・山東省や河南省で栽培される白ねぎは、
国産と比べて約2〜3割安く、流通量も安定しています。
現地の栽培は日本向け専用圃場で管理されており、
近年は農薬管理や残留検査なども国内基準に近づいています。
加熱調理に使う分には、香りや甘みの差はほとんど感じられません。
たとえば
・炒め物(中華・鉄板焼き)
・ラーメンの香味油
・煮込み料理の香味野菜
など、火を通す料理での代替には十分です。
逆に、生のまま使用する薬味用途や白髪ねぎなどは、
国産をメインにすることで見た目と香りをキープできます。
この「用途で使い分ける」という発想が、
コストと品質のバランスを取る最大のコツです。
💡 仕入れ担当者が意識すべきポイント
1️⃣ 時期によって相場を見極める
特に冬〜春は国産が高値になりやすく、輸入との価格差が開きます。
このタイミングを狙って一部メニューで輸入品を活用するのが賢いやり方。
2️⃣ 仕込みの一部をカット野菜で代替する
たとえば、ねぎをまとめて刻む手間を減らすなら、
業務用カット野菜の仕入れページ に掲載の
「白ねぎスライス」「青ねぎカット」などの併用もおすすめ。
人件費の削減とロス削減の両方に効果があります。
3️⃣ 国産×輸入のハイブリッド運用
香りを重視する看板メニューは国産で、
加熱・下味・だし用は輸入。
このようにメニュー単位で使い分けることで、
お客様の満足度を落とさずに原価を守れます。
輸入ねぎは「品質が不安」ではなく、
“安定供給を支えるもう一つのライン”と考えるのがおすすめです。
相場が不安定な今こそ、柔軟に選択肢を持つことが大切ですね。✨
🔪 加工・カット野菜での仕入れ選択肢
仕込みの時短を目的に、カットねぎを導入する飲食店が年々増えています。
特にラーメン店や惣菜業態では、1kg単位で安定発注できる仕組みが人気です。
用途ごとに選べるのも魅力で、たとえば
・白ねぎスライス(薬味・トッピング用)
・斜めカット(鍋・炒め用)
・小口カット(スープ・味噌汁用)
など、厨房での仕込み手間を大幅に削減できます。
ベジクルでは、豊洲・大田市場ルートの信頼できる加工業者と提携しており、
新鮮なねぎをそのまま加工、1kgから柔軟に対応しています。
「包丁を入れる時間が減った」「スタッフがいない日も仕込みが回る」といった声も多く、
とくに人手不足の厨房では心強い味方になるはずです。
まとめ 🍀
長ねぎは、季節・産地・天候の影響を大きく受ける食材。
とくに秋冬の端境期や北海道産の切り替え時期には相場が跳ね上がりやすく、
仕入れ担当者の腕が問われる“難しい野菜”のひとつです。
そんな中で安定した調達を実現するには、
・市場や産地の情報を早めにキャッチすること
・輸入ねぎやカットねぎなど、複数ルートを持つこと
・前年データをもとに発注リズムを整えること
この3点がカギになります。
ベジクルでは、大田市場と全国産地をつなぐ独自の調達ネットワークを活かし、
飲食店様の発注スタイルに合わせた柔軟なご提案が可能です。
「仕入れが読みにくい」「スタッフが減って仕込みが回らない」
そんな時は、ぜひ一度ご相談ください。