野菜通信 〜野菜高くて大変です〜

業務用野菜のベジクル

2014.08.22

野菜通信 〜野菜高くて大変です〜

ニュースなどで話題となっていますが
野菜の高騰が続いております。
葉物、レタス類、果菜、根菜・・・
殆どすべての品目が高いです。
野菜が高くなる理由は複数ありますが
需要と供給のバランスが崩れて
いることは確かです。。。
今回のパターンは供給(入荷)が激減していることが
一番の要因です。
供給が減った理由として
①お盆前に列島縦断した台風8号の影響
②連日35℃を超える猛暑
③長雨と日照不足
 などが挙げられます。
7月の活発な梅雨前線、8月上旬の相次ぐ台風の接近、
湿った空気の影響から、西日本は記録的な長雨と日照不足が続いております。
気象庁によると今年上旬の降水量は、
統計を取り始めた1961年以降、最も多いようです。
西日本の太平洋側にて平年の7倍、
日本海側が4倍と過去例を見ない数字となっております。
また、日照時間も、西日本の太平洋側で平年の30%以下に留まり、
観測史上最も少なくなっています。
東北地方も梅雨のような冴えない天気が続いています。
お盆が明けても太平洋高気圧の張り出しが弱く、
前線や湿った空気の影響を受けており
8月中旬に九州から関東付近に
前線が延びる気圧配置が3日以上続くのは約11年ぶりとのこと。
現在は特にレタス類の入荷量が、必要量を大幅に下回っておりとても品薄です。
品薄時には市場も、数を集めることに必死になっているため
産地に出荷増の要請をしています。
産地では出荷増のために選別基準を落としています。
相場高の際は、品質が低下したり大きさが小さくなる傾向があるので
ご理解いただけると幸いです。
細かく書くととても長くなってしまうのですが・・・
台風が来た際に「花が飛んでしまったという話をよく聞きます」
果菜(トマト、胡瓜、茄子、印元など)は一つの花に一つ実が付くのですが
この花が飛ばされてしまうと実が成らなくなり、収穫高は減ってしまいます。
また、大雨が降って土壌や野菜が水分を過剰に含んでいる際に
気温が上昇すると、畑はサウナ状態になってしまい
畑で腐ってしまう事が多々あるようです。
お客様にはご不便ご迷惑をかけて大変申し訳なく思いますが
品質の部分含め、何卒ご理解くださいます様お願い致します。
また、この高値が落ち着く見通しは9月の中旬くらいに
次産地が出てきてからとなると見ております。
次産地は関東近県の茨城中心になってくるのですが
今のところ、関東県の情報は入ってきておりませんので詳細わかり次第
追ってご報告させていただきます。