大田市場をご案内します(^^)
2019.04.26
市場情報
大田市場をご案内します(^^)
From 池田 将義
毎度ありがとうございます。
今年のGWは天皇陛下の即位などが絡んでの10連休。
さすがに大田市場も営業日を増やして対応しているのですが
産地の稼働が読めないので品物がどうなるかは未知数。
もちろん市場が空いている以上は多少強引にでも品物を集めますので(笑)
何とかするように指示しています。
人員体制も前年に比べて倍増しておりますので
野菜の仕入れについてはいい仕事ができると思います。
今週は大田市場のご案内と野菜の仕入れイメージができるハシリの商品のご紹介をさせて頂きます!
仕分け、梱包はご予約のお客さま優先で手配します。
当日のご注文でも最善を尽くしますが、なるべく早くにご注文を頂けますよう
お願い致します。
特殊な野菜は欠品してしまう可能性がございます。ご注意くださいませ。
今週は連休が絡んでいるので野菜がジワリと上がっています。
来週以降は価格がつかみにくい状況でありますので、
来週の価格を据え置くこととしました。
お客さまにとってベストな判断ですのでご安心ください。
今も決して高い水準ではありません。
連休が明ければ入荷量が増えてきますので
野菜の価格はもう一段下がると見ています。
今週は大田市場をご案内!
大田市場は東京にある中央卸売市場の中で最も規模の大きい青果市場です。
年間で3000億円近くの荷物が流通する野菜物流のハブとなっております。
今週は市場の雰囲気を感じてもらえればと思って市場散策記を書いてみます(^^)
社会科見学に来る小学生もいるので見学コースが設置されております。
市場に見学に興味のあるお客さまがいらっしゃいましたら遠慮なく声かけてくださいませ!
見学者コースから市場を見ると広いなと改めて感じます。
ここで私が注目しているのは荷物の量です。
下の線内のエリアは個選品といって個人に近い生産者さんの品物の集まる場所です。
ここがスカスカということは品物が余っている状況ではない、、、ということです。
入荷量が少ないor売れている のどちらかで
相場が高い時には場内を回る前にここでチェックをすることもあります。
こちらは果物コーナーです。
広いように見えますが、これらでも市場の3分の1にも満たない一角です。
大田市場は荷受会社(産地から荷受する大卸会社)が3社もあります。
これは全国でも稀でこの大田市場だけなのです。
荷受会社が3社あるおかげで、品物も多く集まります。
6:50~ 競りが始まります。
ひな壇の競りはJAを通過している系統ものと言われる野菜が中心の競りです。
買いに来ている人(買参人)の多くは高齢の方が多いです、
先ほど紹介した個選品はこのように「土間」と呼ばれる一角でやります。
皆さん一円でも安い野菜を仕入れるために、競り落とそうと本気で仕入れています。
白熱している競りの光景。
こちらは促成野菜の花形ワサビの競りです。
こちらは果物コーナー。マンゴーの競り。
季節の目玉は競りにかかります。
こちらはメロンの競りです。
果物は競りにかかる品物が少ないですね。
競りの中でも先ほど紹介した、個選品ですが、、
野菜をよく見て買わないとイタミが多かったり
安定入荷しないなど、目先の安さ以上のマイナス要因があります。
特に産地切り替えの端境期は要注意です。
ベジクルでは品薄時を常に想定して仕入れの仕組みを構築しています。
そのため、土間で買いたたくような仕入れは一切しておりません。
というか競りだと量が確保できないのもあります。
市場で見てきた新入荷商品です
ハウス桃
ビニールハウス内で栽培された桃です。
初荷らしいですが、味は良くないので今はまだ参考としておきます。
宮崎マンゴー
だいぶ相場が安くなってきていますが、写真の2個入りパックでもまだ
3000円位しています。美味しいんですけど、輸入で十分です。
輸入のアップルマンゴー
輸入のタイマンゴー
メロン
だいぶ下がってきているのですが、GW明けから本格シーズンです。
さくらんぼ
国産が大きいパックになって買いやすくなるのは6月。
まだハシリです。
GW明けからアメリカンチェリーも入荷が始まる見通し。
こちらも出始めは高値で味もイマイチなのでもう少しお待ちください!
ゴールドキウイ
ようやく増えてきました。
この後、いったん入荷が切れて、その後量が増えてくるようです。
その他、輸入フルーツ
今から5月下旬までしか入荷のない「マンゴスチン」が入っています。
可食部が少ないけれど香りがいいのでイチオシです。
食用ほおずき
ほおずきの中に小さい実が入っています。
ミニトマトのようですが、甘く香り高いのが特徴です。
今週から「おすすめBOX」に入っているのでぜひともお試しくださいね。
大田市場ツアーにお付き合いいただきありがとうございました。
野菜市場は高齢化しており、業界は衰退しつつあります。
スーパーやインターネットの通販など
八百屋さんの存在感が薄れていることが一因かと思います。
そんなこんなで、市場の組合役員として市場発展に関わらせてもらうことにしました。
現場のスタッフも育って任せられる水準まで成長しているのでご安心下さい。
野菜の仕入れに走り回っていた時代から一歩後ろに下がり
業界に関わることによって少しでも
いい方向に軌道修正できるだろうと考えています。
野菜を売るという観点からもう少し広義にとらえ
市場、流通の上流には作っている人がおり
少しでも生産者の役に立っていきたい。
そして、少しだけ業界のために貢献できればと思っています。
また、市場関係者の中枢の一員として
お取引先のお客様にはべジクルと付き合ってよかったとお言葉がいただけるよう
最善を尽くします(^^)