野菜通信 天井がみえない野菜相場

12月の予報

2017.11.10

野菜通信 天井がみえない野菜相場

From 池田 将義
毎度ありがとうございます。
冬っぽい寒い日が続いていますね。
先日、ニュースで見たのですが
今年は世界の気温が過去2番めに高い年だったようです。
温暖化。。。日本の夏は冷夏傾向にあったのですが
地球単位では確実に気温が上昇しているようです。
因みに、過去1番めは昨年です。
3番めは一昨年だった気がします。
何が言いたいかというと、
「確実に温暖化が進んできている」ってことです。

さて、今年の冬は寒くなるんだろうか??

気になるところですが
9月末の気象庁から寒候期予報が発表されています。
それによると「平年並み」とのこと。
10月末に発表された3ヶ月予報でも変化がないので
普通の冬?らしいです。
12月の予報
短期的な気温の予報では
比較的寒い傾向にあるようです。

例年だと11月は暖かかった記憶があるのですが
たしかに寒いし・・・と納得してしまいました。
気温など我々の手でどうにも出来ない不確実性が高いのですが
ベストを尽くすのみ。

今週の大田市場、野菜相場は上がっています。

振り返るとここ1年の間では最も高い野菜相場になっております。
毎年ほぼ確実に年末に向けて価格が上がるのですが
この時期に上がると年末は安くなる・・傾向があります。
先日の2回の台風で受けたダメージがあったのですが、
その後の気温の低下と日照不足が野菜の生育を阻害しています。
収穫量が少ない⇒入荷が少ない⇒高値といった構図の相場高です。
この状況を見ていると入荷量が回復するまでは
相場が下がる気配を感じられておりません。
また、今のような厳しい状況ですと、仕入先には価格交渉の余地が少なく
商品確保が最優先になっております。
そのため高値の際には弊社も利益を限界まで減らして
お客様のコスト削減に尽くしております。
品質の低下も著しく、検品担当者を急きょ増員し対応させて頂いている次第です。
ご不便をおかけして大変申し訳ありませんが、
最善を尽くすよう致しますので何卒宜しくお願い致します。

全体的にみると、高値を付けていた一部の野菜は下がってきています。

・きゅうり
・トマト
・水菜

しかし、相場が上がっている野菜が多く存在しているのが現状です。

・レタス類
・キャべツ
・ほうれん草
・大根
・人参
現状のような高値相場になるとスーパーなどの量販店が
比較的安めの野菜を販売強化(特売など)する傾向にあるので
キャベツ、大根、白菜など量が取れる野菜が高くなります。
野菜相場は需要と供給のバランスで変動します。
この先の見通しとして、来週いっぱいである程度の回復が見込まれています。