春から初夏へ!今仕入れるべき旬野菜と市場相場の動向ま…

2025.04.06

市場情報

春から初夏へ!今仕入れるべき旬野菜と市場相場の動向まとめ(2025年4月第1週)

 桜が満開に!春から初夏へのリレーが始まりました

ようやく桜が見ごろを迎え、市場にも春らしい空気が広がっています。 散策していたところ、早くもとうもろこしを発見!
気温が安定すれば価格も下がってくると見込まれます、ハシリの今は品薄で欠品の可能性が少々ありますので、お得なタイミングでご案内いたします🌽

一方で、春の味覚である山菜や筍はラストスパートに突入。

■ 山菜は終盤です。ご購入はお早めに!

・タラの芽
・こごみ
・ふきのとう
・うるい

特に「たらの芽」は「こしあぶら」に代替えとなりますのでご注意ください!

これらの山菜類は、ハウス促成栽培から天然物へと移行しています。 天然物は香りや味わいに深みがありますが、サイズのばらつきや見た目の不安定さがあり、業態によっては使いにくいと感じることも。

例年、4月下旬を過ぎると入荷量が一気に減少し、相場が跳ねやすくなります。 必要数があるお客様は、早めのご相談をおすすめいたします。


野菜相場は全体的に落ち着き傾向

 相場下落の背景

冬野菜(キャベツ・大根・白菜・人参)の主産地が徐々に切り替わりながらも安定的に稼働しており、出荷リズムが整ってきたこと。

・西南暖地(鹿児島・宮崎・高知など)からの春野菜が潤沢に入荷。とくにハウス野菜(きゅうり・なす・ピーマン等)と露地野菜(キャベツ・レタス)は今後さらに増量が見込まれています。

・3月末〜4月初旬は、年度切り替えによる業務需要の一時的な落ち着きや予算切り替えによる発注控えも影響し、需給バランスが一時的に緩和された状況。

これらが複合的に作用し、全体的な相場は弱含みから横ばいに移行しています。


ただし注意が必要な野菜も

大根 → 一部産地(千葉・神奈川)の作柄が不安定。大根は土壌湿度と気温のバランスにより形状や裂根のリスクが高くなるため、端境期はサイズ不揃いや歩留まりの低下に注意。

白菜 → ここ数週は高値が続いていたが、ここにきて出荷増により急落傾向。ただし雨の少ない圃場では芯焼けや内側の痛みが出やすく、品質面での選別が必要です。

にんじん → 九州産の最終出荷と新人参への切り替え時期が重なり、供給がやや不安定。新人参は水分量が多く、カット時のロス率が高いため、業態によっては注意が必要です。

じゃがいも → 貯蔵分が底をつきつつあり、特にメークイン・きたあかりなど特定品種は出荷制限も。新物の北海道・長崎物が出回るまでは強含みが継続しそうです。

すだち → 異常高値が続いており、1個単価が突出。供給も不安定で欠品・納品調整が頻発。代替としてレモン・かぼす等の提案が必要な状況です。


 値下がり傾向・提案しやすい野菜

・ほうれん草
・水菜
・にら
・きゅうり
・キャベツ
・レタス
・いちご

とくにキャベツは、国産に加え輸入キャベツ(韓国・台湾・中国など)の供給量が大幅に増加。 カット野菜向け業務需要も落ち着いたタイミングで、市場価格は下落トレンドに。

ただし、今後は地域間格差(西日本は旱魃傾向/東日本は春霜リスク)により品質のばらつきが広がる可能性もあるため、単価だけでなく見た目・内部状態の確認も重要となります。

葉物野菜(ほうれん草・水菜・にら)は、ハウス栽培主体で収穫量が安定。気温が高くなり過ぎるとトウ立ちリスクが出てきますが、今週段階では非常に良品が多く、価格・品質ともに安定しています。

いちごは3番果が終了し、今後はやや小粒化が進みますが、相場は底値圏に入りつつあり、デザート系用途では提案しやすい時期です。


今が美味しい!春〜初夏におすすめの旬野菜セレクト

この時期、日中の気温上昇と寒暖差の影響で野菜の糖度や香りが最も引き立ちます。今週は、特にカフェやイタリアン、バルメニューで人気の食材を中心に、オリーブオイル・グリル・パスタ・ピッツァとの相性を重視してセレクトしました。

 そら豆

・6月頃まで安定供給の見通しあり。
・炙り焼きや塩茹ではもちろん、かき揚げ、バーニャカウダ、リゾット、冷製パスタのトッピングにもおすすめ。
・さやごと焼けば、香りと旨みを逃さず、提供のスピードも◎。
・500g単位(約10〜12本)で納品可能。
・ロスも少なく、使いやすい規格です。

 ミニトマト

・昼夜の寒暖差により糖度と酸味のバランスが優秀。
・赤・黄・オレンジなど、カラーバリエーションが豊富で、盛り付け映えも抜群
・フレッシュなサラダはもちろん、グリルやオーブン料理にも活用できます。
・カプレーゼや冷製パスタに最適。

 フルーツトマト(アメーラ等)

・トマトは春の初めが美味しい時期です
・現在の出荷品は糖度が非常に高く、7度超えの個体も流通
・カプレーゼ、冷製スープ、ピューレなどに最適。
・箱売りはもちろん、3個パック(PK)対応もあり、少量使いの店舗様にもおすすめです。

 水なす(生食OK)

・アクが非常に少なく、カットしてすぐにサーブできる利便性あり。
・皮も柔らかく、ピクルス、カルパッチョ、浅漬けなど冷菜・前菜系メニューに好相性
・加熱してもトロリとした食感になり、炒め物や揚げ物でも甘みが引き立ちます。

 アスパラガス(グリーン・ホワイト・紫)

・ホワイトアスパラは今季、相場安定。業務用として使いやすい価格帯に
・紫アスパラは加熱により緑化するため、ビジュアルを活かすにはサッと炒めるか、グリル調理が推奨
・いずれも茹で・蒸し・焼きいずれの調理法にも対応。

 新玉ねぎ

・水分量が豊富で、みずみずしくシャキシャキとした食感。
・サラダ、和風カルパッチョ、付け合わせのロースト等、幅広いジャンルに適応可能
・カットしやすくサイズも揃っているため、調理効率も良好。

 ズッキーニ(緑・黄)

・色ごとに味わいも異なり、彩りと香りの両面で春〜初夏のメニューに華やかさをプラス。
・グリル、ソテー、フリットなど、加熱調理で本領を発揮。
・スライスしてマリネやラタトゥイユにも活躍します。

 とうもろこし(宮崎産)

・シーズン初期の走り商品。糖度高く、香りも抜群。
・炭火焼きや天ぷら、すり流しスープなどで季節の先取りメニューとして旬を先取りも。
・数量限定入荷のため、必要量はお早めのご相談を。


 

■ 初夏感あるメニュー提案にも◎

そら豆・ヤングコーン・ズッキーニ・カラフルミニトマト・各色アスパラなど、春〜初夏をつなぐ食材が揃ってきました。

・メインの付け合わせ ・前菜の盛り合わせ ・冷製パスタ ・旬のピッツァ

こうしたメニューに“季節感”と“彩り”を加えるなら、今がまさに仕込みどきです!

▶ サニーレタス・ハーブ類・レモン・イタリアンパセリなど、イタリアン業態向けのグリーン素材も多数ご用意しています。

仕入れのご相談はお気軽に営業まで!

今回はイタリアンにおすすめ春野菜をセレクトしております。
オリーブオイルとの相性バツグン!
グリルやパスタ、ピッツアにもおすすめです。

ハーブの仕入れは業務用ハーブの仕入れガイドをごらんになってくださいね!