春野菜が本格化!今が買いどきの相場情報とおすすめ仕入…

2025.03.22
旬の情報
春野菜が本格化!今が買いどきの相場情報とおすすめ仕入れ食材まとめ(2025年3月第4週)
春分を越えて、野菜の動きに変化あり!今週の青果相場と旬のおすすめ野菜
いつもベジクルのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
このところの暖かさと適度な降雨により、市場の様子にも春らしさが出てきました。
「今年は桜の開花が遅れている」と言われていましたが、市場では桜商材や春の山菜、そして初夏を思わせる果物まで顔を出し始めています。今週は、相場の動きと旬のおすすめ商品をまとめてお届けします。
桜の枝は大人気です◎
この時期は、あしらいである 「桜の枝」 をはじめ、
「桜の花塩漬け」 「桜の葉の塩漬け」など桜商材が増えています。
春の訪れを感じさせるメニューにプラスワンはいかがでしょうか?
今週の青果相場|価格が動いた野菜たち
今週の市場は、春分を迎えて大きな節目となりました。
ここ数日で気温が上昇し、畑には適度な雨も降ったことで、一部の品目では生育が一気に進んだ様子です。
市場全体の雰囲気としては「弱保合(じゃくもちあい)」──つまり、やや下げ傾向ながらも安定感が出てきた状態です。とはいえ、すべての品目が同じ方向に動いているわけではなく、品目ごとの事情はかなり異なります。
■ 値下がりが顕著だった野菜
・ キャベツ
・ 長ねぎ
・ 大根
・サニーレタス
・ほうれん草
・にら
白菜とキャベツは、春系の新物が増量されたことで、一気に相場が下押しされました。特にキャベツは昨年に比べて出荷量が増えており、価格の調整が入っています。
ただし注意点として、白菜は「絶対量不足」が続いており、反動的な値下がりではあるものの、再度の高止まりも十分あり得る状況です。
白ネギに関しても同様で、3月中は下げ傾向が出ていますが、関東エリアでの不作の影響が残っており、5月前半までの高値予測は変わっていません。特に大口ユーザーが動いた際は需給が一気に崩れる可能性もあります。
にんじんは九州産の切り上がりが早まり、後継産地が3月中旬以降の出荷予測であるため、端境期に入る前の短期的な供給過多による値下がりと見られます。
一方で、大根については全体量が少ない中での小幅な調整。年明けから高値圏が続いていたため、ようやく落ち着きを見せた程度と見ておくのが妥当です。
■ 値上がりが見られた野菜
・ じゃがいも
・ 白菜
・ にんじん
ブロッコリーは一部の大箱(葉付き)規格が増加しており、市場には出荷が戻ってきていますが、使いやすい小規格・箱売りタイプに引き合いが集中しているため、価格は上昇しています。
また、春先は葉物野菜と組み合わせたサラダ用途や付け合わせなどで使用量が増える時期でもあるため、実需に支えられた堅調な動きが続いています。
じゃがいもは、そろそろ貯蔵品の終盤に差しかかっており、在庫圧縮による小幅な上昇トレンドに。例年4月下旬には新物への切り替えが進むのですが、今年は早めに新物が出始める兆しもあり、相場の読みが難しくなっています。今後の天候と新物の出来次第では、再び高値局面に入る可能性も。
■ 総評:仕入れのメリハリが重要な1週間
今週は「全体的に安くなってきた」という印象が強い一方で、実は品目ごとに背景がバラバラで、単純に安くなったからと言って安心はできない週でもあります。
・ 「一時的な下げ」なのか、「継続的な供給増による下げ」なのか
・ 「実需に支えられた上昇」なのか、「需給の崩れによる乱高下」なのか
このあたりの判断が問われる局面に入っています。ベジクルでは、お客様にとって何がお買い得かを明確にできるよう、引き続き相場情報の収集とご提案を続けてまいります。
気になる品目や、今後の発注計画に関するご相談などがありましたら、いつでもご連絡ください。
市場の肌感|野菜の動きと買い時
今週の市場では、果菜類や葉物類の値頃感が出てきており、荷動きが活発になってきました。レタスやトマト、カリフラワー、きのこ類などは、価格が落ち着いてきており、比較的買いやすい状態になっています。
とくに果菜類(大玉トマト・きゅうりなど)は、これからさらに生育が進み、出荷量も増えてくる見通し。安定的な供給が期待できるので、メニューに取り入れやすいタイミングかと思います。
なお、じゃがいもと玉ねぎは、貯蔵野菜の残量次第で相場がじわじわと上がる見込みです。すでに新物への切り替えが始まっており、今後も動きが読みにくくなるため、在庫や使用量に応じて発注の計画を組んでおくことをおすすめします。
🥦今週のおすすめ旬野菜|春の仕入れは彩り・香り・鮮度で選ぶ
春は野菜がもっとも美味しくなる季節。気温の上昇とともに畑の土も温まり、露地栽培の野菜が続々と出荷され始めています。
今回は、飲食店の仕入れ担当者の皆さまに向けて、旬を感じられる春野菜と業務用フルーツの中でも、特におすすめの品目を厳選してご紹介します。
人気の山菜では、「たらの芽」の入荷が間も無く終盤です。このさき「こしあぶら」に品目切替になるのでご注意ください。
今週はコスパよく安定している品目の「こごみ」「山うど」をご提案させてもらいました!
たけのこ|春の訪れを告げる和食の主役
入荷が少し遅れていたたけのこも、ようやく本格シーズンに突入しました。
現在は鹿児島・福岡の南九州エリアを中心に入荷がスタートしており、今後は静岡・千葉と産地をリレーする形で供給が広がっていきます。ベジクルでは3月いっぱいは「輸入の中国産」を1本単位でバラ売りをし、4月以降は国産を1本単位で販売を計画しております。
なかでも注目は京都のブランド筍「物集女(もずめ)」産。赤土の粘土質な土壌で育てられた筍は、柔らかさ・香り・えぐみの少なさのすべてにおいて別格です。
高級料亭や和食店の春メニューには欠かせない一品。流通量は限られていますので、ご希望の方は早めのお問い合わせをおすすめします。
新玉ねぎ|みずみずしさと甘みが主役になる野菜
春といえば「新玉ねぎ」。水分量が多く、一般的な玉ねぎに比べて辛みが少ないのが特徴です。
スライスしてサラダにするだけでも十分美味しいのですが、加熱することでさらに甘みと旨味が引き立つため、調理の幅も広がります。
「新玉ねぎのステーキ」「ふろふき新玉ねぎ」など、素材を活かした料理で春らしい一皿を演出できます。
季節限定のフレッシュ感を活かすためにも、今が仕入れのベストタイミングです。
アスパラガス|春の味覚として根強い人気
春に旬を迎えるグリーンアスパラガスは、今がまさに食べ頃。ベジクルでは太くて美味しい産地をセレクトしています。
3~4本束・100g単位の規格でお届けしており、肉料理の付け合わせや、グリルメニュー、パスタの具材としても使い勝手が抜群です。
皮を薄くむいて軽く湯がく、またはオイルで焼くだけでも、甘みが引き立ちます。
ホワイトアスパラガス|春の高級食材を日常メニューに
春の食材の中でも特に繊細な味わいを持つホワイトアスパラガス。
現在は輸入品・国産品ともに流通しており、レストラン・ホテル・洋食店での利用が増えてきています。
ソテー、蒸し焼き、スープなど、どんな調理法でも旨みをしっかり感じられるのが特徴。4月以降は紫アスパラガスの入荷も予定されていますので、春野菜メニューに個性を加えたい店舗様にもおすすめです。
こごみ|クセが少なく汎用性が高い山菜
春の山菜の中でも、こごみは扱いやすく人気の高い食材です。アクやえぐみがほとんどないため、天ぷら・おひたし・バターソテーなど、和洋問わず調理が可能。
形もくるっと巻いた特徴的な見た目で、春らしいビジュアルを演出できるのも魅力。
業務用にも小ロット対応可能です。
山うど|香り高く、個性ある春野菜
春の香りを食卓に運ぶ食材、山うど。使いやすいサイズにパックしてお届けしています。
定番のきんぴら・酢味噌和え・天ぷらはもちろん、洋風のフリットやパスタにもよく合います。爽やかな香りとシャキッとした歯ごたえがクセになります。
フルーツの動きにも注目|春から初夏の先取り提案に
春から初夏にかけては、果物の動きも一気に華やかになります。ここでは、今注目の業務用フルーツをピックアップしてご紹介します。
宮崎マンゴー|贈答・高級スイーツ向けの定番
「太陽のタマゴ」などで知られる宮崎マンゴーは、国内産マンゴーの中でも圧倒的な知名度と品質を誇ります。
現在はまだ価格が高めですが、贈答品やコース料理のデザートなど、特別感のあるメニューには最適。
需要が高まる5月に向けて、今のうちからサンプル利用やメニュー開発に取り組むのもおすすめです。
タイマンゴー|味・価格のバランスが優れた輸入品
コストパフォーマンスを重視したい方にはタイ産マンゴーがおすすめです。
空輸されるため、ギリギリまで樹上で熟した濃厚な味わいを楽しめるのが特徴。香り高く、しっかり甘みもあるため、飲食店のドリンクメニューやデザートに最適です。
パッションフルーツ|香りと酸味でアクセントを
南国フルーツの代表格であるパッションフルーツも、春先から動き始めています。
1個単位での取り扱いが可能で、ドリンク・ゼリー・ソルベなどのアクセントにぴったり。酸味と香りがしっかりしているため、他のフルーツと組み合わせても輪郭がしっかり出ます。
小ロットのテスト導入からお気軽にご相談ください。
編集後記|京都の筍をいただきました
市場を散歩しているときにお会いした仲卸の社長から
京都の筍を食べさせていただきました。
皮ごと2時間位かけて蒸し焼きにしたそうで
トウモロコシのような甘い香りがして、ホクホクで美味しかったです。
時間がかかりますが、アク抜きも要らないのでシンプルに調理できます。
ぜひお試しを!
今は旬のど真ん中ですから、どこの産地のものでも
美味しいですのでご安心ください!
春野菜・春果物の仕入れタイミングは「今」が最適です。
旬の食材はどれも期間が短く、出荷タイミングを逃すと手に入りにくくなります。
少量からのご相談・ご提案も可能ですので、お気軽に営業担当までご連絡ください。
次回は、【4月前半に狙うべき春野菜と、新物野菜の切り替えタイミング】もご紹介予定です。お楽しみに。
#バイヤー市場情報めも
■菜花
例年より産地出荷が早く切り上がる見込み香川産4月・2週目予定
高知産4月・上記同
徳島産4月・上記同
千葉産4月・2週前半各県気温高の影響で生育加速による前進出荷が原因です。終盤迄は販売はして行きたいと思いますが、4月に入る前後は代替えとして青梗菜花との併売になる可能性が発生します。見込みは上記ですが今週の気温高により、更に3日から5日程早まる可能性も有るとの事です。
■柚子
黄柚子4月の中頃には終了してしまうとの情報が産地より有ったそうです。青柚子が4月上旬より出荷されますが、出荷始まりは分荷量が少なく欠品・欠量が必ず発生します。まだ青柚子の初荷が卸りていないのであくまでも競人の見込みですが、1割強は相場が強く見て下さいとの事です。
■かぶ
春作のかぶが順調に出荷されるそうです。
冬が旬と思われがちですが、3月下旬からのかぶは生食にも向くのでオススメしても良いかもしれません。
相場価格も4月の見込みは例年より1割〜2割弱下がる見込みだそうです。
■春キャベツ
4月末までは順調出荷
しかし天候不良【晴天続き】原因で切り上がりの早さが懸念されるそうです。
キャベツは晴天続き良い物が採れる
では無いので雨天が少ないと品質が懸念される可能性が有ります。
今週の気温高次第ではレギュラーキャベツとはリンクしない高相場になる可能性が高いと思います。
■たけのこ【国産】
鹿児島・年初からの出遅れの影響を3月は引きずっていたが、4月1週後半からは多量に出荷されるとの事。
日に日に相場が下がり続けて4月は例年より相場価格は下がる見込み。福岡産・概ね鹿児島産と同状況だか福岡産は更に出荷量が例年より増加見込み。
出荷量が多い年は切り上がりも早いので、早期の案内と売り込みが必要。旬の販促は始めは早く、切り上げも早くが商材の良さを提供出来るポイントです。
旬のしつこい提供は品質の悪さを提供してしまうリスクが有ります。