鹿児島でキャベツの未来を拓く!生産者さんと挑む端境期…

2025.01.29

鹿児島でキャベツの未来を拓く!生産者さんと挑む端境期対策

まだまだ寒さが続く中、キャベツの生産者を訪ねて鹿児島へ行ってきました。

今回お会いしたのは、70haもの広大な畑でキャベツや大根、かぼちゃなどを育てる経験豊富な農家さん。
目的は 3〜5月の端境期を乗り越えるため、月20トンのキャベツ契約を結ぶこと

さらに、新たな試みとして 「秘密のアミノ酸」を活用した栽培技術 も導入することになりました。


🥬 キャベツの価格高騰、これからが本番?

2024年末から2025年始にかけて、キャベツの価格が異常なほど高騰しましたが、実は 3〜5月にはさらに厳しい状況になる可能性があります

例年、キャベツの価格が一年で最も高くなるのは 3〜5月の端境期。その理由は、

  • 冬の産地(愛知県中心)の在庫が少なくなる
  • 春の産地(茨城県中心)へ切り替わるタイミング
  • 需給バランスが一時的に崩れる

といった要因によるものですが、今年は特に 冬の前半に高値が続いたため、生産者が前倒しで収穫を進めた 影響が大きい。つまり、 3〜5月の供給量がさらに減る可能性が高い ということです。

現在、キャベツの相場が一時的に落ち着いているのは、

  • 輸入キャベツの流通量増加 による業務用・加工用需要の分散
  • 春キャベツの入荷増 により家庭向け需要がそちらにシフト
  • 高騰による需要減退

といった背景によるものですが、 飲食店のニーズが高い「寒玉キャベツ」の供給が増えているわけではありません。そのため、3〜5月には再び供給不足に陥る可能性が高く、価格高騰が避けられない状況です。


🌱 鹿児島で見た、キャベツ生産のリアル

今回の訪問で改めて感じたのは、 今年の鹿児島のキャベツ生産は、異常気象の影響を大きく受けている ということ。

① 10月の積算温度の異常上昇

通常 900度前後 で推移するところ、今年は 1500〜1600度まで上昇

キャベツは冬野菜で、 26〜27度を超えると生育が止まってしまう 特性があるため、高温障害で生長が一時ストップしてしまったのです。

② 雨量と日照時間の極端な変化

11月の雨量は 前年より200mm多く、反対に 日照時間は通常の半分(200時間→100時間) まで減少。

生産者曰く、「まるで 10月はサウナ、11月はずっと雨の中にいたような状態 だった」とのこと。

さらに、12月から1月は一転して 極端な水不足。通常 100mm降る雨が、今年はたった10mm しか降らなかったそうです。

③ 霜の影響でキャベツがダメージ

1月には 寒波到来&霜 のダブルパンチ。

「成長しきれないまま体力がない状態で、突然寒さにさらされたようなもの」と、生産者の言葉が印象的でした。結果、 根が張れず、キャベツの肥大が進まない 状況に。通常より 3割も軽いスカスカのキャベツ になってしまいました。

④ 緊急対応としての液体肥料投入

通常の3倍の頻度で マグネシウム、カルシウム、ホウ素 などを施肥。まるで ブドウ糖点滴を打つように、キャベツに栄養補給を行う緊急措置 でした。

「農業を20年やってきて、1つの圃場で3回も栄養剤を入れたのは初めて」とのこと。 生産者たちの努力なしでは、この厳しい環境を乗り越えることはできなかった のです。


💡 ベジクルの秘密兵器「アミノ酸」導入!

今回の鹿児島訪問では、新たに 秘密のアミノ酸を活用した栽培技術 を試験導入することになりました。

🔹 秘密のアミノ酸とは?
キャベツの 光合成能力を向上させ、成長を促進する特別な成分 で、

  • 厳しい環境下でも健やかに生長
  • 光合成促進による糖度向上
  • 病害虫への抵抗力UP
  • 肥料の使用量削減で環境負荷軽減

といった 次世代型の栽培を可能にする 特性があります。すでに 鹿児島のキャベツ畑で試験導入を開始 しており、成功すれば 3〜5月の供給安定に向けた突破口 となる可能性を秘めています。


鹿児島の生産者との未来への取り組み

🌱 ベジクル × 鹿児島生産者のキャベツ供給計画

  • 3〜5月の端境期に向け、月20トンの契約を締結
  • 秘密のアミノ酸を使ったキャベツ栽培の試験導入
  • 産地と連携し、安定供給の確保

加えて、生産者との夜の会食では、芋焼酎を片手に 農業の未来について徹底議論 しました。

  • 異常気象の常態化
  • 人口減少による労働力不足
  • テクノロジーを活用した農業の進化
  • 食の多様性・安心安全・食料安全保障

最新の農業技術も交えながら、未来のキャベツ生産をどう進化させるか——。プロ生産者も思わず唸るようなアイデアが生まれる、刺激的な時間でした。


未来のキャベツ生産に向けて

今回の鹿児島訪問で、 生産者の知恵と努力に改めて感動 しました。

気候変動や環境の変化に対応しながら、 「より良いキャベツを作る」ための挑戦 は続きます。

次回は 秘密のアミノ酸がどんな影響をもたらすのか、その経過をレポートしていきますので、お楽しみに!