🥬 最新の青果市場情報!キャベツの高騰と野菜の動きに迫る
こんにちは。寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
青果市場もこの寒波の影響を大きく受けており、野菜の価格や流通に大きな変化が出ています。今回は、今話題の 「キャベツ高騰」、「輸入野菜の急増」、そして 「野菜の栄養価低下」 について、市場の動向をお届けします。
🥕 今週の青果相場:値上がり&値下がりの野菜たち
青果市場では、値上がりと値下がりが混在する複雑な動きが続いています。
値上がりした野菜
- きゅうり(+14%)
- ピーマン(+14%)
- 玉ねぎ(+3%)
値下がりした野菜
- 長ねぎ(-16%)
- 白菜(-15%)
- キャベツ(-14%)
- 大根(-13%)
- トマト(-9%)
- レタス(-7%)
全体としては 「軟調市況(値下がり傾向)」 が続いており、在庫損を避けるために仲卸業者や取引先が買い控えを行う傾向が見られます。特に 加工用野菜の取引では、輸入品への切り替えが加速 しているのが特徴です。
🥬 急増する輸入キャベツ!その背景と影響
ここ最近、市場で目立っているのが 「輸入キャベツ」の急増 です。
2024年11月には前年同期比で 70%増加、12月には 9倍 に。そして2025年1月には 前年の12倍以上の輸入量 が記録されており、市場に大きな影響を与えています。
輸入キャベツの特徴と使用先
- 主な輸入元:中国を中心に、台湾・韓国・ベトナムなど
- 使用用途:カット野菜や加工食品、大手スーパーでも販売開始
- ベジクルの対応:国産キャベツが厳しい時期には、選択肢として輸入品の活用を提案
今後の見通し
加工業界からは 「5月半ばまで輸入を継続してほしい」 との要望が多数寄せられています。2月の気温は平年並みの予想ですが、 3月以降は気温が高めに推移する見込み。
気温の上昇によって懸念されるのが キャベツの「薹立ち(とうだち)」のリスク です。薹立ちが早まると、国産キャベツの貯蔵性が低下し、供給不足が発生する可能性が高まります。
また、例年 3月末〜GW前後はキャベツの端境期 にあたり、価格が高騰しやすい時期。今年は 冬の相場が高かった影響で生産者の前倒し収穫が進み、すでに産地の在庫量が減少 しているため、端境期の供給不足がより深刻になる可能性があります。
市場動向を注視し、仕入れ計画を慎重に立てることが求められる状況です。
🌟 話題の「カットキャベツ」、なぜ価格が据え置きなの?
キャベツ全体の価格が高騰しているのに、スーパーやコンビニで 「カットキャベツ」 の価格が変わらないのを不思議に思ったことはありませんか?
これは 業界全体で「固定価格」を維持する努力が行われているから です。
カット野菜工場の担当者によると…
「全国の契約産地から大量に仕入れることで価格を抑えています。ただし、現在は相場が高いため、赤字覚悟で供給しているのが実情です。」
とはいえ、昨年から カット野菜の内容量が徐々に減少 しており、例えば 120gだった千切りキャベツが100gに変更されるなど、見えない形で調整が進んでいます。
🌱 野菜の栄養価が低下している⁉️
「最近の野菜は昔に比べて栄養価が低い」と聞いたことはありませんか?実はこれは事実で、日本食品標準成分表を比較すると以下のようなデータが確認できます。
栄養価の変化(1960年代 → 2010年代)
- キャベツ(ビタミンC):51%減少
- にんじん(ビタミンA):18%減少
- ほうれん草(カルシウム):50%減少
栄養価低下の主な要因
- 地力低下(土壌の栄養が減少)
- 品種改良(病害虫に強いが、栄養価が低い品種の増加)
- 旬外れ栽培(需要に合わせた通年栽培による栄養価の犠牲)
現代の栽培方法の影響で、野菜の栄養価が減少していることが明らかになっています。より栄養価の高い野菜を求めるなら、旬の時期に育ったものを選ぶ ことが重要です。
来週の市場予測と注目ポイント
天候の変化
来週は 寒暖差の大きい天候 が予想されています。特に 花芽の生育が促進されるため、野菜の供給量や品質に影響が出る可能性 があります。
市況の見通し
春節(1/28〜2/4)や節分、立春を控えたこの時期、外食産業の需要が活発化する見込み。一方で 全体的には買い控え傾向が続き、価格変動が読みにくい状況 です。
✨ 編集後記
キャベツの高騰や輸入増加、栄養価の低下など、青果市場は変化の波が続いています。
ベジクルでは、市場の動きをいち早くキャッチし、飲食店の皆さまに役立つ情報をお届けできるよう努めています。
寒さが続く季節ですが、温かい料理で体を癒しながら、美味しい旬の野菜を楽しんでください。
次回も、青果市場の最新情報をお届けしますので、お楽しみに!