お盆の野菜価格レポート(2026年8月)

2026.08.08

市場情報

お盆の野菜価格レポート(2026年8月)

毎度ありがとうございます。

今年の夏も、やっぱり天気に振り回されるシーズンがやってきました。
特にお盆前後は、野菜の入荷量や相場が大きく動くタイミング。
仕入れ担当のみなさんも「いつ、何を、どれくらい仕入れるか」で頭を悩ませているのではないでしょうか。

今年は東北が梅雨明けしたことが遅れたことが起因して、東北の野菜が全般品薄になっているように見受けられます。
特にだいこん、ほうれん草などの冬野菜系が品薄になっています。

今週からは、キャベツやレタス、きゅうりなども品薄となってきており、品目ごとの差がかなり激しい状況です。

このブログでは、大田市場をはじめとする最新の市場情報をもとに、お盆前後の野菜・果物相場の見通しと、仕入れのポイントをまとめています。現場で役立つよう、できるだけ具体的にお伝えしますので、ぜひ今週の発注計画にお役立てください。

2026年お盆相場の特徴は「二極化」

今年の青果相場を一言で表すなら、
「安い野菜」と「高い野菜」がはっきり分かれる年です。

春から続く異常気象の影響で、北海道や東北では長雨、その後は一転して猛暑となりました。
そのため産地によって生育状況に大きな差が生まれています。

比較的順調な品目は価格も落ち着いていますが、高温に弱い品目は数量が伸びず、高値が続いています。
さらに今年は価格以上に気になるのが品質です。

市場では

 ・葉焼け
 ・小玉化
 ・軟化
 ・花落ち

などが見られ、数量があっても商品として使いにくいケースが増えています。

飲食店様にとっては、「価格が安い」よりも「安心して営業で使える品質」
を重視することが重要な夏になっています。

🌿お盆前後の注目野菜と動き

お盆前後は、産地や天候の条件がちょっと変わるだけで、仕入れ価格がグッと動きやすい時期。今年は特に高温+干ばつの影響が各地でじわじわと出ています。ここからは、仕入れ担当の皆さんが押さえておきたい主要品目の状況をピックアップします。

キャベツ・レタス

一時的に数量が増えるタイミングもありますが、品質には注意が必要です。
葉焼けや外葉の傷みが目立つロットもあり、お盆明け以降は再び数量が減る可能性があります。
特にグリーンリーフやサニーレタスは引き合いが強く、早めのご注文がおすすめです。

大根

北海道産への切り替え時期ですが、播種遅れや天候の影響もあり、数量は安定していません。
例年より価格が高めで推移しており、お盆期間中も注意が必要です。

白菜・ブロッコリー

高温の影響を最も受けている品目です。
ブロッコリーは北海道・長野とも数量が少なく、白菜も玉の締まりが悪い産地があります。
今後も高値が続く見込みです。

きゅうり

花落ちの影響が徐々に出始めています。
数量自体は確保されていますが、盆明け以降は相場がもう一段上がる可能性があります。

ほうれん草・水菜・ハーブ類

今年もっとも注意したいカテゴリーです。
葉物野菜は生育適温が20℃前後。
連日の猛暑で品質が低下しやすく、市場でも

 ・水菜
 ・ベビーリーフ
 ・小ねぎ
 ・ミツバ
 ・ハーブ類

などは品質面で苦戦しています。
価格が上がる前に、まず品質が悪くなる。
これが今年の特徴です。

比較的仕入れやすい野菜

一方で、北海道産を中心に順調な品目もあります。

人参

北海道産の生育は順調です。
品質・価格とも比較的安定しており、販促にもおすすめです。

玉ねぎ

北海道産が本格化し、数量は十分。
昨年ほどの高騰はなく、比較的使いやすい価格帯になっています。

じゃがいも

新じゃがへの切り替えが進み、品質も良好です。
フライや付け合わせなど、幅広いメニューで活用しやすい時期です。

夏野菜

夏野菜全体は比較的順調です。

 ・オクラ
 ・ピーマン
 ・トマト
 ・枝豆
 ・とうもろこし

などは旬を迎え、美味しさも価格も魅力的です。
特に北海道産とうもろこしは、甘み・鮮度ともにピークを迎えています。

大田市場のフルーツ相場

🍇 お盆前後の注目果物と動き

お盆時期の果物は、産地リレーと需要の波が重なり、相場が大きく動く季節です。特にギフト需要と帰省による需要が高まる一方で、産地によっては高温や雨の影響で品質・サイズにバラつきが出ています。ケーキやスイーツ用の製菓用フルーツを扱う店舗は、このタイミングでの仕入れ計画が売上と原価を左右します。

桃(もも)

福島や山形の主力産地は「川中島白桃」がピークに入りつつあり、糖度は高いものの日持ちは短め。ショートケーキやタルトに使う場合は、到着日から逆算して発注を。お盆中は価格がやや高止まりするため、コンポートやピューレ加工も選択肢に。

千葉・茨城の「幸水」が最盛期ですが、小玉傾向。パティスリーでは薄切りで飾るデコレーション用途に最適。ギフト需要が落ち着く盆明け以降は価格も少し落ち着く予想です。瑞々しさを活かしたジュレやゼリーにもおすすめ。

ぶどう

黒系(巨峰・ピオーネ)は甘みしっかり、露地シャインマスカットもスタート。特にシャインは粒の見栄えが良く、カットケーキやパフェの主役になります。高値傾向なので、粒だけの使用や他の果物とのミックスで原価をコントロール。

すいか

産地リレーの終盤に入り、大玉の価格はじわじわ上昇。夏祭りメニューやスイーツビュッフェに使うなら、今が仕入れのラストチャンスかも。カット売りやスムージーなど、ロスを減らす加工提案も有効です。

りんご

新物は「つがる」や「シナノリップ」など早生品種が出回り始め。酸味と甘みのバランスが良く、焼き菓子やアップルパイなど、製菓用フルーツとしても重宝します。暑い時期なので保存温度管理をしっかり。

果物は見た目や香りでお客様の購買意欲をぐっと引き上げます。特にケーキやスイーツ用フルーツは、色・形・食感の安定感が重要。この時期は、値動きだけでなく、納品日と販売タイミングをセットで考えるのがおすすめです✨

2026年の松茸入荷速報

これからは松茸の入荷シーズンです。
中国産の150gパックで2000円スタートです。

来週以降、追ってご案内させていただきます!

お盆期間の仕入れで大切な3つのポイント

① ご予約をおすすめします

お盆期間は市場も変則営業となり、ご予約のお客様を優先して商品を確保しています。
特殊野菜や葉物野菜は特に早めのご注文がおすすめです。

② 品質重視で商品を選びましょう

今年は価格より品質です。
市場へ入荷した段階で品質が落ちている商品も少なくありません。
ベジクルでは検品を強化し、できる限り状態の良い商品だけをお届けしていますが、代替品をご提案させていただく場合もございます。

③ 昨年の発注データをご活用ください

「去年はどれくらい注文したかな?」

そんな時はお気軽にご相談ください。

ベジクルでは、お取引先様の昨年のお盆期間のご注文実績をもとに、

 ・商品別
 ・日付別
 ・数量別

で振り返りながら、今年の発注数量をご提案しています。
「多すぎた」「足りなかった」を毎年改善することで、ロスも欠品も減らすことができます。

🗓 市場スケジュールと開市情報

お盆前後は、市場の休市日や臨時開市日が例年と違うため、入荷タイミングを読み間違えると仕入れ計画が大きく狂うことがあります。

特に今年(2025年)は、以下のようなスケジュールが予定されています。

【2026年 大田市場 青果部 開市スケジュール(例)】

 8/11(火・祝):臨時開市
 8/12(水):通常営業
 8/13(木):通常営業
 8/14日(金):特別営業日(市場休み)
 8/15~16日:休業日
 8/17(月)通常営業

※地方市場(千葉・船橋・八王子など)や協力パートナー経由の仕入れは、このスケジュールと異なる場合があります。

注意ポイント

  1. 盆休み明け直後(8/17〜18頃)は一時的な品薄高になりやすい

    生産者側もお休みを取るため、収穫・出荷量が減少します。特に葉物や短命野菜は入荷が間に合わず、相場が跳ねやすい時期です。

  2. 臨時開市日(8/11)をどう活用するか

    連休中にイベントや予約が入っている店舗は、この日を活用して追加仕入れをしておくと安心。鮮度管理に自信があれば、葉物以外の根菜・果物も早めに押さえておくのが有効です。

  3. 地方市場や協力パートナー経由は納期を前倒しで

    ベジクルの直接便エリア外(例:八王子、立川、町田など)では、協力パートナーを活用した配送となります。市場スケジュールだけでなく、パートナー側の休業日も確認しておくことが重要です。

こうした情報を押さえておくことで、「あの野菜が入らない!」「仕入れが間に合わない!」というお盆あるあるを回避できます。

発注計画は市場休市日+配送体制の両方をセットで考えるのがおすすめです✨

編集後記

お盆を目前に控え、市場では「価格」だけでなく「数量」と「品質」の両方を意識した仕入れが重要な局面になっています。

実際に8月7日の東京青果の入荷数量は前年同日比60%となりました。品目別では、白菜30%、レタス45%、きゅうり42%、トマト44%、キャベツ79%と、多くの主要野菜で前年を大きく下回っています。

もちろん、この数字は曜日配列や市場休市の影響も含まれるため、「そのまま供給不足」と判断することはできません。しかし、ここ数週間続いている高温や長雨の影響を考えると、産地全体の出荷力が落ちているサインとして受け止めるべき状況です。

特に今年は、価格が上がる前に品質が崩れるケースが目立っています。市場に入荷した時点で葉先の傷みや蒸れや劣化が見られるロットも増えており、数量以上に「使える野菜」が少なくなっているのが現場の実感です。

ベジクルでは、こうした状況でも少しでも良い商品をお届けできるよう、産地や仲卸と密に連携しながら、検品・選別を強化しています。相場だけでなく品質動向も毎日確認し、必要に応じて産地の切り替えや代替商品のご提案も行っています。

お盆期間は市場・物流ともに変則的な動きになります。気になる品目や発注量のご相談がありましたら、お気軽に担当までお声がけください。飲食店の皆さまが安心して営業できるよう、現場の最新情報を引き続きお届けしてまいります。